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「福島正則殿に意見を聞きたい。」

2013年06月27日 19:54

960 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/06/26(水) 21:05:40.15 ID:tSLvIleb
慶長19年(1614)8月下旬、いわゆる方広寺鐘銘事件が起こり、その交渉のため大阪より派遣された
片桐且元に対し、徳川家康は「御袋(淀殿)か秀頼が江戸に下るように」との要求をした。

片桐且元は大阪に戻り。淀殿・秀頼母子にその通りに申し上げた所、淀殿も秀頼も
「中々江戸に下るということは出来ない」との意見であり、特に秀頼は、且元が心変わりをして
豊臣家を裏切ったのだと考えた。そしてこの件に関しては様々に紛糾し、大阪城の内部では
福島正則殿に意見を聞きたい。」との声が出た

そこで福島正則は、大阪によしみがある堀田角左衛門という侍を上らせ、自分の意見を述べさせた。

『秀頼公の御袋様(淀殿)が江戸にお下りに成り、家康公にご対面なされて、また大阪に戻ってくるのが
一番良いと存じます。その折に姉妹の方々とお会いになるのが宜しいと存じます。』

しかし淀殿と秀頼はこれに同意せず、大いに腹を立て

「二度とこのような意見を言うな」(重ねてヶ様之異見被申まじ)

と返事をした。しかしこの返事を、正則は見なかった。それは使いの堀田角左衛門に、
『大阪からのご返事を頂いたら、直に家康公にお渡しするように。』
と指示していたためである。

こうして家康は大阪の返事とその様子を堀田角左衛門から逐一知らされ、以ての外に怒り、
早速京都へ出陣することとなった。諸大名衆も悉く大阪に馳せ向かったが、福島正則
家康に願い出た

「私には秀頼を攻めることは出来ません。そこで大阪には嫡男の備後守(忠勝)を上らせ、
私には江戸で留守居を仰せ下さるようお願い致します。」

家康はこれを、いかにも尤もだと思い、備後守を急ぎ上らせるようにと命ぜられ、
備後守は大阪に上った。
(福島太夫殿御事)

福島正則から見た、大阪の陣前夜の模様である。





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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    正則は大坂からの誘いをキッパリ断り、徳川方としての出陣を願いでたが許されなかった
    という話もあるがどっちが本当?

  2. 人間七七四年 | URL | -

    正則側から見た記録だから
    こんなもんだろう

  3. 人間七七四年 | URL | -

    昔はむしろ正則が大坂方に寝返らないように江戸に軟禁してたみたいな説が主流だったな

  4. 名無しさん@ニュース2ch | URL | -

    自らは攻めない分
    いちまつの良心があったんだな

  5. 人間七七四年 | URL | -

    この時は素面か。面白くない(´・ω・`)

  6. 人間七七四年 | URL | -

    大坂方に対しては、大体おんなじような対応だったようで、池田輝政の子の池田利隆(江戸時代の備前岡山の藩主池田光政の父)も、西国望み次第3カ国という勧誘を受け、太刀を送られてきたけど、太刀は返却、勧誘の手紙は板倉勝重に提出という対応をとった。
    ただ、このとき、手紙を開けて中を見ていたため、板倉から、「内容によっては裏切るつもりだったの?」と聞かれ、「め、めっそうもない」と答えたところ、「・・・というようにあらぬ疑いをかけられますので、うかつに手紙は開封しないように」といわれとか。

  7. 鯉こく | URL | -

    福島に片桐
    豊臣譜代の中の譜代、子飼いの中の子飼い、功臣中の功臣、老臣中の老臣やないか。なぜその二人の意見を無視するのか…
    淀殿からしたら北政所よりの人は信用できんかったんかね。

  8. 人間七七四年 | URL | -

    >手紙を開けて中を見ていたため
    「中身読まないと内容分かんないじゃん」とか言う返答しか出来ない
    自分は武士には向かないと良く分かる話だ。
    こう言う手紙や会話の内容を察する能力も、当時は現代よりも求められた
    んだろうなぁ。

  9. 人間七七四年 | URL | -

    ※7
    正則と北政所のつながりは俗説の類で実際には無いんだよね。
    特に関ヶ原後は北政所が避けてるようにしか見えないし

  10. 人間七七四年 | URL | -

    ※4殿、一抹と市松をかけてるとはよく出来てるではないか、褒美に茶を一献取らせる。
    と備前の殿様が仰せです。

  11. 人間七七四年 | URL | -

    一献だと茶ではござらぬ

  12. 人間七七四年 | URL | -

    姉妹と会うという形にすれば
    温かい親族交流みたいな感じにできて体裁もいいですよ、的なあれなのかな

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