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立花宗茂の妙技

2013年08月20日 19:52

931 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/08/19(月) 22:47:52.49 ID:R1/uJbW+
浅野弾正長政はかつて、柳川に至って立花宗茂の客となった事があった。
この時宗茂は、長政を伴い一日、鷹狩を行った。

ところが田園を探し尽くしても獲物を獲ず、たまたま飛ぶ鴨を見つけても、
鷹は普段は敏捷なこと無双なのに、この時は一羽も捕らえることが出来ず、
宗茂は甚だ不満な有様であった。

帰路、田の畦のはるか向こうに一羽の鴨を見つけると、宗茂は長政に向かって言った

「今日の狩りでは、鷹はその功を奏することができませんでした。
あなたの為に、あの一羽を獲りたいと思います。」

そうして矢を引き絞り、14,5間(約25~27メートル)隔てた鴨に向かって射ると、
一発、直ちにその鴨を斃した。

浅野長政はその妙技に大いに驚いたが、なお一箭を残していた宗茂は、これを弓に当て
従者を呼んで
「鳥はいないか!?鳥はいないか!?お前たちどうして捜さないのだ!?」
そう次の獲物を捜させるが、長政はこれを止めて

「あなたの射術の妙技については、私は既にこれを理解しました。
しかし、もし今一度これを試みて万一失敗すれば、前功もたちまち虚しくなるというものです。
再び行うのは、止めた方がよろしいでしょう。」

しかし宗茂は笑って答えず、と、この時一羽の鴨を見つけた。
翩々としてススキの穂の上の方におり、頭と尾がわずかに見えた。これは「ほう白」であった。

宗茂はこれを見るや直ちに矢を放つと、左翼を貫き「ほう白」は地に落ちた。
長政は宗茂を喝采し、いよいよその妙技に感心したという。
(古雄逸談)




932 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/08/19(月) 22:50:19.54 ID:To1S2tIh
これが主人公補正ってやつか

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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    鷹「もう全部あいつ1人でいいんじゃないかな」

  2. 人間七七四年 | URL | -

    鴨「流石宗茂さん、俺にできないことを平然とやってのける!そこに痺れる憧れるぅ!」

  3. 人間七七四年 | URL | -

    これ既出じゃない?

  4. 人間七七四年 | URL | -

    ホウジロって小鳥だよね
    ホントよく当てたな・・・

  5. 名無しさん@ニュース2ch | URL | -

    最初の鴨はそこまでの妙技ではないのでわ?

  6. 人間七七四年 | URL | -

    当時の弓矢の対人殺傷射程は大体30~40mと言われている。
    でも、当たるかは当然腕次第で有る以上、人間よりも遥かに小さい的の
    鴨を狙い撃ち出来るのは十分過ぎるほどの妙技です。
    そもそも、弓矢を操る技術その物が戦国時代では必須だろうから、その
    中で妙技と評される腕前はかなり凄い事だと思う。

  7. 人間七七四年 | URL | -

    もう迷信でもなんでもいいんで、宗茂さんの爪の垢、どうにかして手に入れられないですかね?
    飲めば俺も主人公になれる気がするんだ(錯乱)

  8. 人間七七四年 | URL | -

    伊達政宗「それなら俺様の爪の垢を煎じて飲ませてやろう」

  9. 人間七七四年 | URL | -

    >※1
    鷹さん仕事しろw

    >※2
    鴨さんその痺れは多分矢w

    >※7
    子孫残す気がなければどうz←<========={)

  10. 人間七七四年 | URL | -

    長政との鉄砲と弓の勝負の時は15間先の笄を的にして2発2中だったし
    針くらいの物でも当てられそうではある

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