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奉公の心持ち

2013年08月23日 19:56

951 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/08/22(木) 21:33:21.23 ID:Dz5fdAGk
三谷千左衛門は勝茂さまの御歩行十人衆随一の人物だった。
それは光茂さまの御代のこと、
光茂さまがにわかに能を習おうと御思いになられたとき、
城内に能に心得のある者がいなかったので、
あちらこちらとお探しになられると、
安住権右衛門の養子の源七という者が、
藤島清左衛門の弟子で、能をよくするということがわかった。
源七は、そのとき台所仕事をしていたのだが、
光茂さまに召しだされ、お側で能の相手を勤められるように、
召しだされたその場で、その日から武士として取り立てられることになった。
予想もしない急な御取り立てで武士となったことで、
源七は城内ではひどくまわりに気を使い緊張するばかりであったという。
千左衛門はそれを見て、
「そなたはさぞかし気を使っていることだろう。
急な御取り立てゆえ無理もないとは思うが、
失礼ながら心の落ち着けかたをそなたに教えようと思う。
いきさつはどうあれ、一度御取り立ていただきそれを受けたなら、
武士としての立身の本望をそなたは達したわけだ。
このあと、浪人を仰せつけられても、
また、切腹を仰せつけられようとも、
もはや立身を成し遂げたあと、心残りはないはずである。
一度立身したからには、心に思う武士の働きをして、
それで浪人になろうとも、一身の面目であろう」
と言った。
この一言で、源七の覚悟がきまり、
無用の緊張がとけ、安らかな心で奉公出来るようになったとのことだ 【葉隠】




952 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/08/23(金) 00:10:27.88 ID:nQGgdFhz
これが通じるのって、元々武士になろうという気構えがあってこそだよね

953 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/08/23(金) 01:04:24.44 ID:CVNQNxzl
昨日まで台所で働いていたのに突然武士になっちゃって、
その上お殿様の傍で働くなんて誰だってビビるわなw

955 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/08/23(金) 09:57:02.92 ID:kI/piEBj
武士への取立ては名誉なこと
嫌がる人など居るはずも無い

957 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/08/23(金) 12:05:15.92 ID:jVzGwDvd
>>955
ところが葉隠には農民になりたいと主君に訴えでるも、
なかなか武士辞めさせてもらえない人物の話もあるんだなこれが

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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    これだけ緊張していたのなら、
    とりあえず何でもいいから話しかけてあげるのが肝要だった、
    良かれと思って話すならどういう話題でも成功した、という気もする。
    もちろんこれがいい話だったことを否定するつもりはない。

  2. 人間七七四年 | URL | -

    >957
    転封が嫌で残って帰農した武士も多いしな…

  3. 人間七七四年 | URL | -

    そういえば他の逸話にも武士に取立てを逃げる拒否するって逸話は意外に多いね。武士に取り立てられることが名誉になるのは、それこそ士農工商がきっちり分けられた江戸も相当過ぎてからなのか。

  4. 人間七七四年 | URL | mQop/nM.

    そもそも佐賀藩には、干拓で地主になった武士も多いし。武士が農村に住んでいたし。
    支藩の武士と農民が一体になって佐賀藩に抵抗した諫早一揆なんてのもあったし。

  5. 名前無い | URL | -

    実は、日本の身分制度はかなり、緩やかで、金があれば、もしくは武家にふさわしい能力があれば、農民、工人(職人)、商人であっても、士分取り立てがあり得たりするし、武士を辞めることも出来た。

  6. 人間七七四年 | URL | -

    鎌倉時代のほうが身分制かっちりしてるんだよなあ(´・ω・`)

  7. 人間七七四年 | URL | -

    武士に取り立てられるってこと自体が実のところ、人によってはかなり微妙なお話になるケースもあるよ。
    武家は名誉はあるだろうが、その面子を保つために台所事情は火の車なんてケースはザラ。二足の草鞋は禁止がデフォときてる。

  8. 人間七七四年 | URL | mQop/nM.

    佐賀藩は極端に兵農分離がされていない。
    石高2斗で軍役を負担する農民だか武士だかわからない人達とか、干拓事業で農業経営している武士
    とか、武士と農民の境界がほとんど、藩外の第三者にはわからない。

    これが幕末の大量徴兵を可能にしたという面もある。

  9. 人間七七四年 | URL | -

    兵農分離自体が幻想なんだけどね。
    城割によって城下への集住が進むケースが多かっただけと言う。

  10. 人間七七四年 | URL | -

    鬱だ士農工商

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