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本多忠朝「人は子孫に幸を遺そうと思うのなら」

2013年08月31日 19:52

17 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/08/31(土) 18:40:52.73 ID:0Kx82jpi
本多忠朝は老臣の春野某に戯れて「武士が力の及ぶ限り高名を立てて大福を得ているのは、
その身一人の栄華を極めるというわけでもない。皆々がこのような太平の時に巡り遭って、
福を子孫に遺そうと思うのは、万人にとって同じ事であろう。其の方もそのように思うか」
と、尋ねた。

これに春野は「その通りの御尋ねでございます。御馬の先の働きも只今の御治世の勤めも
皆御意の通りです。自分の子孫をも潰し、忠義の為に身を落ちぶれさせる者は、
古よりめったにない有り様であると存じます」と答えた。

さらに忠朝は「人々がこのように大切でいとおしい子孫に、よく教えようとしないのは
何事であろうか。多くの人はその身が大禄、高位になると、自分が下賤だった時を忘れて

子孫にも栄華に奢らせてしまい、自身が死んで三年も経たないうちに家風は甚だ衰微し、
老功の家来も散々になってゆく。そんな様子を私は数多く目の当たりにした。

かつて駿府の町人に一子がいた。その者は子のためと一生稼ぎ、万両を重ねて与えて死んだ。
ところが、子は栄華に育ち、万金を宝とも思わず、五年のうちに尽く他人の宝となった。
ついに子は家を売って乞食となってしまった。

これを町人は愚かだと言う人もいるが、武士も多くはこれに似ている。人は子孫に幸を遺そうと
思うのなら、教えが第一なのだ」と言った。この春野には一子がいて寵愛していたので、
忠朝はこのように風刺したのであろうということだ。

――『責而者草(太平将士美談)』




19 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/08/31(土) 22:55:01.32 ID:EnTIpPlY
>>17
鳥居さんとか榊原さんとかの家の未来予想図だな

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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | /5lgbLzc

    今の日本人の大半がこの教えを授かってないからなあ…いい話だ。

  2. 人間七七四年 | URL | -

    現代人にも通ずるいい教訓。

  3. 人間七七四年 | URL | -

    個人的にはいい話だと思うが、
    今の先鋭化したデフレ撲滅論を見ると、複雑な気分だな。

  4. 人間七七四年 | URL | -

    むしろ今より身分の固定されていた時代のほうが守ってなかったやつ多そうだが

  5. 人間七七四年 | URL | -

    子に宝を残したらニートになってしまった
    そして家庭も出来ず御家断絶確定でござるな…

  6. 人間七七四年 | URL | -

    教育して遺したものには相続税もかかんないしオススメ。

  7. 人間七七四年 | URL | -

    英国人にも教えてあげたい逸話ですな。

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