FC2ブログ

この仕置きによって岩屋は治まったという

2013年10月10日 20:34

465 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/10/10(木) 19:13:52.24 ID:/yWrti/2
江戸にいる蜂須賀家政のもとに淡路岩屋の百姓達十人ばかりが訴えてきた。

その子細は、岩屋に置かれた伏屋源兵衛は普段から万事辛く沙汰を行い、
その上、失態もあった。この数々を紙面で願い上げたが取り次ぐ者がいないので、
夜に岩屋より抜け出し、紙面を江戸に持参して直訴したのだという。

家政はこれを聞いて百姓達に向かい「皆々がはるばる参上して、この坊主を
取りはからうに足りる者と頼りに思ったことを満足に思う。私が帰国の上で
速やかに糾明しよう。

長旅にさぞ苦労したことであろう。ここで緩々と逗留して労を休めて、私より先に
帰るがよい」と言って、懇意の意向を示し、料理を与えた。百姓達は大喜びして
淡路へ帰った。

さて、家政は帰国すると「速やかに岩屋の百姓達は残らず参るように」と命じ、
百姓達は喜んで早々に参上した。この時、家政は国奉行をもって「お前達は先頃、
江戸へ参上した時に、どのようにして関所を通ったのだ」と尋ねた。

これに百姓達が申し上げるには「伏屋殿から隠れて仮屋より船で大坂へ参り、
それから江戸へ参上いたしました」とのことだった。

これを聞いた家政は「不届きな奴らめ。国法に背いて関所を破った罪は免れない。
ことごとく磔にせよ」と命じた。この仕置きによって岩屋は治まったという。

――『尊語集』





スポンサーサイト





コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    …いいはなしではないな…
    幕府の法でも直訴はたとえ訴えが取り上げられても、訴人したものは死罪らしいから、殺すのは仕方ないかもしれないが、わざわざ喜ばせた意図は…?
    領民への見せしめ?

  2. 人間七七四年 | URL | -

    ・・・伏屋源兵衛はどうなった?

  3. 人間七七四年 | URL | -

    ※1 

    ・自領の農民とはいえ、江戸で磔刑するわけにもいかない(裁判権がない)
    ・とりあえず、一度自領内に戻さないと処罰できない
    ・領内に戻して呼び出しても、警戒されて一揆でもされたら幕府に目をつけられる
    ・「領内に戻して、呼び出されてもノコノコ出てくる」には……、
     「江戸で歓待してから領内に戻し、呼び出せばまた歓待されると思ってでてくるだろ」


    ってな考えではないかと。

  4. 人間七七四年 | URL | -

    家政公「長旅にさぞ苦労したことであろう。ここで緩々と逗留して労を休めて、私より先に
    帰るがよい」

    この時点でいやな予感はしてたんだが
    「まさかね…」と思ってたらやっぱり…そうなるよなぁ(苦笑

  5. 人間七七四年 | URL | SFo5/nok

    こんなことするから兵庫県に持っていかれたんだろ

  6. 人間七七四年 | URL | -

    治まったという意味ではいい話?手法はともかく。

  7. 人間七七四年 | URL | -

    なぜか藤原元命を思い出してしまった

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://iiwarui.blog90.fc2.com/tb.php/7938-879c7008
この記事へのトラックバック