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竹中半兵衛、黒田官兵衛の意図を

2013年10月26日 19:40

417 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/10/25(金) 20:05:57.73 ID:MTndVanY
ある時、羽柴秀吉は別所長治の籠もる三木城を攻めた。
三木の城山より尾根が続いて下る山の尾崎があり、秀吉はその向かいの山の陣を敷いたが、
その距離は甚だ近いものであった。
三木城からは度々この尾崎に兵を出し羽柴軍と小競り合いを起こし、何度も敵が利を得て帰っていった。

とある早朝、秀吉が本陣から見ると、その尾崎の後ろの方の山陰に、4,500ほどの兵が備えており、
伏勢のように見えた。あれが敵か味方なのか、秀吉が迷っていると、竹中半兵衛がこれを見て言った

「今日の合戦は味方が勝利するでしょう。何故なら、あの山陰に見える伏勢は敵ではなく、
小寺(黒田)官兵衛の部隊だからです。

と言っても、私が官兵衛殿と話し合ったのではありません。ですが、官兵衛はここに私が居ることを
知っています。

彼の伏勢を見ますと、三木城から人数が出撃した時、尾崎の前に備えている神子田半左衛門(正治)は
それと一戦し、わざと早々に引き退く作戦をとるべきでしょう。そうなれば敵は必ず、
逃げる軍勢を追撃します。
その時官兵衛殿は伏兵を起こし、追い打ちにするのです。

そうなると、追い詰められた敵はこの本陣の前を通過するはずです。そこでここからも兵を出し
それを討てば、必ず充分なる勝利を得られるでしょう。

官兵衛殿の考えは、鏡を合わせて見るように解ります
神子田殿に敵が出てくれば矢戦を少々やって、必ず早々に引き退くようにと仰せ付けられるべきです。」

秀吉はこれを聞いて尤もだと思い、神子田に使いを送ってその旨を命じた。
この時竹中半兵衛は、印をつけておくと、小笹を7,8本切らせて腰にさし、馬に乗って
尾崎と本陣の間まで行くと、谷あいを横に見た所にこの笹を挿した。
そして本陣に帰ると「敵があの笹の印を越えてきた時、ここから人数を出して、
横合いに攻めかかるようにして下さい。」と言った。

この様に、神子田も下知を得て待っていた所に、案の定三木城から兵が出てきた。
神子田は下ってくる敵に矢戦にて一戦するように見せたが、早速撤退を始めた。
敵はこれを謀とは知らず、後ろについて追撃を始めた。
ここで案の定官兵衛の伏兵が立ち、追いかけて三木勢を手痛く攻撃した。
こうなっては三木勢は、後ろに戻ることが出来ないため秀吉の本陣の前を通過するより他にない。
そして例の笹の印を超えた時、兼ねての想定通りに本陣より兵が出て横合いに攻めかかる。
後ろからは官兵衛の部隊が更に激しく攻めかかり、神子田勢も取って返してこれを攻撃する。
こうして前後と横から挟み討たれ、敵は一支えも出来ず即座に壊乱し、その殆どが討ち取られた。

合戦が終わって秀吉は、官兵衛と半兵衛の謀を大いに感じ入った。
官兵衛は伏兵を置くことを、秀吉や半兵衛に告げなかったのは、急に敵が出てくる様子があったため
にわかに兵を備えたため、連絡する暇がなかったのだ、と語った。

(黒田家譜)

竹中半兵衛、黒田官兵衛の意図を即座に理解し戦勝に導く、というお話。





419 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/10/25(金) 23:34:22.53 ID:/qI2tW2t
>>417
長生きしてもらいたかった

420 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/10/26(土) 00:22:50.13 ID:8yfDmZf/
半兵衛が存命なら、関ヶ原ではどちらに就くのか気になる

421 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/10/26(土) 00:38:52.42 ID:2zS4mEmT
普通に朝鮮に渡って三成にぶちぎれ組の一員になってんじゃない

422 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/10/26(土) 01:04:12.34 ID:j0ARABPu
そりゃ知らぬ顔で毛利の陣でからあげ弁当を…

423 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/10/26(土) 01:13:26.86 ID:cByI3DZg
>>420
黒田と同じく息子が東軍なので東軍確定

424 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/10/26(土) 01:36:02.17 ID:jGB7mCkb
重門って寝返り組だよね
井伊が誘ったから寝返ったのかな
それとも井伊に頼み込んだのかな

425 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/10/26(土) 03:33:42.12 ID:ZIyHnAFD
真田と同じく息子が東軍なので西軍確定

426 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/10/26(土) 06:09:40.93 ID:uTiz2UFY
>>424
犬山の調略は直政と加藤貞泰の間で進んでたので
縁戚である竹中も乗っかったんじゃないかな

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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    これは面白いね、ほとんど三国志の世界だよww
    これがほんとの話なら、竹中半兵衛のセルフプロデュース能力もすごいね!
    普通にやっても効果大、さすが半兵衛!なのに「この竿を越えたら」なんてやられたら、効果絶大、さすが半兵衛軍師!今孔明!神算鬼謀!だわwww
    しかもその直前に理路整然と軍略まで解説されちゃ、誰も異議を挟めないよ。
    戦場で機会があるたびに、こういう演出してきてんだよ、きっとww
    戦略眼の確かさも大事だけど、こういった神秘性の演出も、『軍師』の必須スキルだったんだろうかねぇ。

  2. 人間@7年 | URL | HLrqDUJ6

    『黒田家譜』って事は黒官が言い残したのかな。
    多分「竹中半兵衛という方は凄いお人でねぇ~」と楽しそうに話したんだろうなぁ…

  3. 人間七七四年 | URL | JalddpaA

    講談補正だのと言われることの多い人だけど、若くして亡くなったことも相まって案外当時から
    伝説的な扱いをされていたのかも知れませんね

    特に官兵衛は息子の件もあるから余計に神格化してそうな気がする

  4. 人間七七四年 | URL | -

    それにしても秀吉は野戦で臨機応変に指揮するのが大の苦手だとわかる逸話だな

  5. 人間七七四年 | URL | -

    関ヶ原には要らんけど、長生きしていたら小牧長久手とかで三国志の様な逸話を期待してしまう。
    意外と黒官とドロドロするだけで終わるかもしれないけど。

    秀吉はその後も連勝街道だから実際には歴史は変わらないんでしょうね。竹中半兵衛が長生きしても

  6. 人間七七四年 | URL | -

    播磨では別所との泥沼の戦いに入っちゃったし
    毛利との戦いは一進一退で連勝街道とは程遠いような

    秀吉が大躍進するのは本能寺の後からだと思う

  7. 人間七七四年 | URL | -

    小牧長久手にはダイレクトに関わるんじゃないか

  8. 人間七七四年 | URL | -

    まさに大河ドラマ…

  9. 人間七七四年 | URL | -

    >小牧長久手
    鬼武蔵と今孔明の競演…
    かなり胸熱なんですがw

  10. 人間七七四年 | URL | -

    >9
    鬼武蔵「さては今孔明の奴、徳川軍と一緒に俺を焼き殺そうとしたな!? 臆病者、姿を見せい!!!」

  11. 人間七七四年 | URL | -

    もし竹中半兵衛がもっと長生きしてたらを、昔に友人と話した時の結論は

    毛利戦で従来ほど苦戦しない
       ↓
    本能寺の変発生時の戦線が高松城よりも西になる
       ↓
    秀吉の畿内到着が遅くなる。
       ↓
    家康・勝家も畿内に侵入して大乱戦

    ってな感じだった。

    まあこれは個人の希望が入ったいい加減なものですが、
    信長秀吉家康などの主君クラスでないのに
    一人の生死でこれだけ想像力をかきたてる人も珍しいのかなと。

  12. 人間七七四年 | URL | -

    ※11
    それだと毛利との和睦が早まって本能寺が起きないというオチもありうる

  13. 人間七七四年 | URL | -

    ※10
    魏延ポジかよ鬼武蔵www

  14. 人間七七四年 | URL | -

    ※13
    鬼「ワシを殺せる者がおるか! ワシを殺せるものがおるか! ワシを殺せるものがおるか!
    おるなら出てこい!!!」

  15. 人間七七四年 | URL | -

    ※11
    備中高松城以西はそれこそ堅城のオンパレードなんですけど
    羽柴&宇喜多軍だけで素早く攻略するのはまず不可能ですよ

  16. 人間七七四年 | URL | -

    ※15
    羽柴と宇喜多だけじゃ無理だろうが、織田家は大事な時や攻勢に出るときは
    大量に増援が来るからね。

  17. 人間七七四年 | URL | -

    ※14
    鉄砲足軽「ここにいるぞー!」ズガーン

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