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日頃お叱りを受けていた相撲も

2013年11月13日 19:03

727 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/11/13(水) 16:13:02.41 ID:RU7Jpa/t
小笠原秀政の家臣小笠原主水(政信)は相撲が大好きであった。
しかし主君小笠原秀政は、度々
「相撲など卑しい業であるから、そのようなものを好むでない」
と小笠原主水に訓戒した。

そうしたところ、大坂夏の陣の時、秀政の御前で
主水は相撲技を駆使して、敵兵2~3人を取っては投げて倒し、
秀政に向かい
「日頃お叱りを受けていた相撲もこのように役に立ちますぞ!」
と二三度言上すると、敵が鑓衾を作り待ち受けているところに駆け込み、
自身の鑓を横たえ敵の鑓をすくい上げたところを、四方から鑓九本に突き上げられ
首を獲られて討死したという。

犬甘代々古老夜話集より
大坂夏の陣で小笠原勢が毛利勝永(吉政)隊に撃破された際に起きていた一コマ
元々秀政に対して主水は含むところがあったらしいのですが
なんとも後味の悪い話と云うことで





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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    すくい上げ失敗か

  2. 人間七七四年 | URL | -

    主君は実におフランスナイズされた思想ですこと。それとも卑しいと言い切るだけのことでもあったのか。

    あったね。小笠原秀政の祖父はあの小笠原長時。諏訪大社の御柱祭に軍勢入れたけど氏子らに撃退されたという…しかもその諏訪大社のご神体が大国主命の子タケミナカタ。タケミカヅチに相撲を挑んで負けて諏訪に逃げ延びてご神体になったという…どうもあの方面は相撲によほど悪い縁でもあるらしい。

    確かにこの時代組み付いて投げる捻る倒すは相撲が一番お手の物だとは思うが、かといって乱戦上等の戦場ではたしてそれにこだわっていいのかどうか。

    そういえば名大関雷電爲右衛門はこの辺出身だった…。

  3. 人間七七四年 | URL | -

    ↑いや小笠原家は武家故実の家柄よ?
    弓馬の道を尊んでも相撲を尊ぶかどうかは好き好きだろ

  4. 人間七七四年 | URL | -

    槍衾に対抗するには飛び道具しかないのかな

  5. 人間七七四年 | URL | -

    SUMOUが敗れる…だと…っ!

  6. 人間七七四年 | URL | -

    槍九本で串刺し…凄い死に様だな。
    寒気がするわ。

  7. 人間七七四年 | URL | -

    昌信「それがしも相撲好きなれば、御館様のお叱りや槍でメロメロにござりまするぞ」

  8. 人間七七四年 | URL | -

    流石相撲技だ、槍衾相手でも何ともないぜ的な行動しようとして、
    でも失敗と言う流れなのですかね?

    良く主と不和になった後に討ち死にと言う話が複数ありますが、
    やはりどうにも理解が出来ない。当て付けなのですかね?

  9. T.H.Y | URL | XmHeyEnw

    >>※8
    投稿者です。
    この件はほぼ間違いなくあてつけです。
    同じ出典元の別の逸話によると、主水は別件でも秀政から、
    主水にとっては面目が潰れるようなことをさらっと言われていたために
    次に戦があったら絶対に御前で討死してやると決めていたとのことです。

  10. T.H.Y | URL | XmHeyEnw

    ※9にちょっと補足。
    もちろん主君の前で見事な死に様を見せて
    武人としての面目を施したい
    名誉を回復したいという気持ちもあったと思います。

    連投失礼しました。

  11. 人間七七四年 | URL | -

    もんどー!

  12. 人間七七四年 | URL | -

    8です。投稿主さん、丁寧な回答有難う御座いました。

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