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思い切ったことをすれば、

2013年12月26日 19:07

973 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/12/26(木) 09:47:59.67 ID:PfDwTgJs
前田利常の御徒であった澤田新八は、ある時利常の意に違えたため、閉門を仰せ付けられた。
そのような中、利常は参勤のため小松より出て金沢の浅野屋に宿泊し、そこから出立して
金沢の町端まで来たところに、金鎖橋のかなたに新八が罷り出て、田の際に這いつくばっていた。

前田家中の者達はいずれも「あれは御折檻人ではないか。どうしてここに?」と思っている所に、
利常の駕籠も近づき、これに気がついた。

「あれは澤田新八めか?」「その通りでございます。」「あやつは閉門をさせておいたのに、どうして
罷り出でてきたのか、尋ねてまいれ。」

そこで家臣が新八にこれを尋ねに行くと、
「私は、殿の御在国中には御免して頂けると思い、それを待って閉門していましたが、
お許しはなく昨日参勤のためお駕籠を出立なされました。
そこで、もしかしたら金沢でお許し頂けるかと思いました。

しかし、それも無いのであれば、もはや来年までには頼りも尽きてしまいます。そのくらいなら
死んだ方がましだと思いました。
ですが自害するよりも、御目通に罷り出でて誰かに斬り殺されたほうが御憤りも止んで宜しきはずと
考え、こうして罷り出て来たのです。」

新八はこのように語り、これを利常に伝えると、
「1年閉門させても足のいらぬ奴じゃ!…猿の革の毛巾着を今持っているのか聞いてまいれ。」
そこで尋ねると、「持っています。ここにあります」と、懐中より出して渡した。

利常はこれを御覧になって「新八に、それを下げて供をするように言え」と命じた。
こうして澤田新八は江戸までお供をし、御奉公申し上げた。
思い切ったことをすれば、お許しになることも間々あったのだと、これはこの参勤の時、
同じくお供をしていた塩江半右衛門がお話になった事である。

(微妙公夜話)




974 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/12/26(木) 10:41:17.84 ID:j+ygRlkQ
「足のいらぬ奴」ってどういう意味?

975 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/12/26(木) 11:45:21.74 ID:zhwQjVI+
足りない奴じゃないの?

976 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/12/26(木) 14:22:06.19 ID:JEKTRj+x
「一年閉門にしたのに金かからなかっただと!?財布よこせ」
「はい・・・」
「罰金徴集っと。財布だけ返しとくわ」

こういう話かと思った

977 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/12/27(金) 02:08:54.47 ID:Y+0rgaIi
>>976
それは加藤明成がやりそう。

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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    伊集院光が三遊亭楽太郎(現円楽)の弟子だった頃、うっかり寝過ごして京都に仕事にいく師匠のお見送りができなかったそうな。
    そのままだと破門になるので、京都までバイクでおいかけて行って、京都駅でお見送りしたら許してもらったとか。
    似たものを感じる。

  2. 人間七七四年 | URL | -

    単純に閉門にしていたのを微妙公も近習もきれいさっぱり忘れてたのを言い繕った、てオチではなかろうな?

  3. 人間七七四年 | URL | Cnub/O7I

    あの巨体でバイクに乗って新幹線並みにブッ飛ばす事が実際に可能なのかどうか。

  4. 人間七七四年 | URL | -

    これかな?>1&3

    ttp://numbers2007.blog123.fc2.com/blog-entry-939.html
    バイクで新幹線を追い抜いたというわけではないみたい

  5. 人間七七四年 | URL | -

    閉門を申し付けられたわけでもないのに部屋から出られません

  6. 人間七七四年 | URL | -

    猿の革の毛巾着ってなんだろう
    花の慶次とかでの、おおあの時の!、いくさは良いものでござったなぁ!
    的なアイテムなのか?

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