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安土城留守居・蒲生賢秀の動向

2014年01月08日 18:50

223 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/01/07(火) 19:55:35.31 ID:3Qbwx6mS
天正10年(1582)6月2日、織田信長は本能寺に斃れる。

その日の申の刻(午後4時頃)には明智光秀は遣いを勢多の山岡美作守・同対馬守兄弟に送り、
自分の味方をするように伝えたが、山岡兄弟はこれを拒絶。遣いの首を刎ね勢多橋を焼き、
山中へと引きこもった。

この日の未明、この山岡兄弟が勢多橋を焼いたという情報が安土城に伝えられ、
一体何が起こったのかと疑念に思っていたところ、安土城の留守居であった蒲生賢秀の家中の
者達が京都から帰ってきて本能寺の変を伝えた。
同2日、山崎源太左衛門も屋敷に火をかけ、山崎に引きこもった。

蒲生賢秀も、もはや安土には居られないと思案し、信長の公達女房達を皆、自分の領地である
日野に退かせようと迎え馬を呼び、翌朝移動することを伝え、故郷である日野の谷へ引き退いた。
この時女房衆はこのように言った

「安土城の色々な宝物が敵の物になるのは無念です。蒲生殿がそれらを取った上で、城に火を
懸けて下さい。」

蒲生賢秀は「それは欲に耽った話です。そんな事をすれば後難は如何なものとなるでしょうか。」
と言って安土状のものを何一つ取ること無く、また家屋も焼かず、家臣の森次郎左衛門に
「よくよくここを守るように」と言い置き日野へと退去した。

と、ここまでは清潔なのだが、その後は多少違ったようである。
心変わりがあったのか、もしくは策であったのか、明智とも交渉を持ったようなのだ。
そして明智が滅びると、この事を家臣の布施藤九郎の科であるとして、藤九郎を牢人させた。
この藤九郎は、蒲生賢秀の聟であったのである。

(当代記)

本能寺の変が起こった後の、安土城留守居・蒲生賢秀の動向についての記録である。




224 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/01/08(水) 21:34:28.61 ID:gy+T4pSw
あとで安土が燃えてるだけに、
何とも言えないスマートな対応。
上手に両天秤掛けてる所も含めて。

227 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/01/09(木) 10:35:17.16 ID:wlZWOU3O
>>223
森次郎左衛門はその後どうしたんだろうか
というようなどうでも良い枝葉ばかりいつも気になる・・・

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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    明智と交渉ってのはリアルで憎めないな。

    宝を残したのも計算と言えるか?

  2. 人間七七四年 | URL | -

    何か色んな物を集めてたしな信長

  3. 人間七七四年 | URL | dHC6fowU

    自分では国宝を保護したつもりでもその事で後に難癖付けられる可能性もあるし、
    上手く立ち回れる自信が無いなら、手付かずにしておくのはありだと思う

  4. 人間七七四年 | URL | -

    安土は賢秀のホームグラウンドだから戦ったらおもしろかったのに

  5. 人間七七四年 | URL | -

    三国志の張魯を思い出した。

  6. 人間七七四年 | URL | -

    まあ信長の家族を守り切ったんだから、あまり突っ込むわけにもイカンかな
    ただ、明智の天下が長引いたら次の手として差し出した可能性も…
    徳永さんのイメージが強すぎるのか、美濃・近江の小大名は油断ならないような

  7. 人間七七四年 | URL | -

    貴人の避難所は朽木谷と日野で安定だな

  8. 人間七七四年 | URL | -

    布施藤九郎は大森城主だったから六角時代からの付き合いで間違いないけど、
    娘婿とは知らなかったな。調べても婿とまでは書いてなかったから。

    多分、宝物の移動準備等をしてたら余計に時間掛かり、脱出できたか
    分からなかったのでは無いかと思ってる。城を燃やさなかったのも、
    後に奪還すれば良いとの判断かも?

  9. 人間七七四年 | URL | -

    山岡と同じで「こっちに付いてくれ」って言われたんだろ

  10. 人間七七四年 | URL | -

    織田家の臣下の行動してはdisられるのは分かるけど
    個人・家の生存も踏まえたら悪くないというか、仮に悪くても理解はできる

    未曾有の事態がすぐ側で起き、状況が混乱錯綜、数日の時間的猶予もない
    安土という処と織田家の子女を抱えているという次のターゲットにされやすい中で
    織田家の人間を保護しつつ、明智にいきなりあからさまな敵対を示さず撤退って


    話ずれて創作美談的に言ったら、安土と数々の宝物という重要な物をあえて無事に取らせるようにして、敵の意識を自分達からそれに逸らせ、また交渉姿勢を見せて明智に心があるように見せて状況整理・変遷の時間を稼ぐ策(`・ω・´)

  11. 人間七七四年 | URL | -

    そもそも安土城に籠城出来ないでしょ。そう言うお城じゃないもの。
    兵の数だって足りない。出来ても寝返りが出て降伏がオチかと?

  12. オッペンハイマー | URL | 3fIBvpkA

    この藤九郎は、蒲生賢秀の「聟」であったのである。
    「」が読めない…。
    いけにえみたいなもの?

    筒井と立場被るけど大きなの違いは、しっかり明智方との交渉役を処分して立場を明確にしたことかな。
    というか、安土留守居役が安土から出ても罰せられないのが意外でした。
    安土城燃えたし…

  13. 人間七七四年 | URL | -

    ※12
    それ位の漢字ならまず自分で調べようよ。後コメント欄もちゃんと読まれましたか?
    ※8でちゃんと書かれてますよ。

    筒井と被るとありますが、全く状況違いますよ。筒井家はちゃんと使者を追い返し静観
    して態度を示しています。蒲生家も同じく(この逸話では交渉したとありますが)。

    ※11にもありますが、安土城の作りは籠城に適していません。
    また、安土城を燃やしたのは未だに絶対にこの人だ、と言う事は判明していませんが。
    現段階で一番有力なのは、明智勢退去後に略奪に入った土民の火が移り火したと言う
    のが説です。別段蒲生さん達の責任ではありません。

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