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だから、早く走ったからといって

2014年03月02日 18:58

632 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/03/02(日) 16:56:39.25 ID:IOHvqOzR
前田利常の家士である大音左馬介に対して若い人々は、

「いかに老人の心はどれほど勇猛だとしても、老いたならば走ることは難しいだろう。
『麒麟も老いては』と言うこともある」と、言った。

左馬介はこれに答えて、

「五丁七丁走ったからといって、敵中へただ一人討ち入ることも成り難いものだ。
それゆえ、あとから来る味方を待つうちには、老人も間に合うことだろう。

それに五丁七丁走るうちは早くとも、敵に近くなれば敵方より撃ち出す矢玉のために
中々進むことができないものだ。だから、早く走ったからといって益は無い」

と言ったので、人は皆言葉もなかったということである。

――『明良洪範』





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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    あいや、おっしゃるとおりで。大事は一人ではなせませぬな。

  2. 人間七七四年 | URL | -

    現代人からすると、鎧兜に武器背負って速く走ろうとする考え自体が凄いと思う。

  3. 人間七七四年 | URL | -

    当時の戦場に限れば人間の足が速くて役に立つのは伝令が馬を下りて近寄るまでくらいだし。いつの時代も移動手段に必要なのはパワーよりトルク、ですか。

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