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「武勇の心得は、これ以外に無い。

2014年06月21日 20:29

167 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/06/20(金) 22:02:57.23 ID:tFkW0/pA
寛永の初年、藤堂高虎はいささか老衰を感じ、国務を世子大通公(高次)に託した時のことである。

高虎は立花飛騨守(宗茂)兄弟、佐久間備前守(安政)兄弟、丹羽五郎左衛門(長重)、脇坂淡路守(安治)、
朽木卜斎(元綱)等を招待し、その席で家の系図、知行の朱印、水牛の兜、金の傘の馬印などを
取り出して高次に譲渡し、先祖代々、一門末々までの武功の次第を語り聞かせ、最後に言葉を改めて
このように言った

「大学(高次)は惣領筋であるから、武勇が私に劣るとは思わない。しかし現在は
静謐の世の中であるので、そなたは合戦を実地に経験する機会はなかった。それに付いて申すが、
武勇には、稽古という言葉は無い。ただ、心がけ一つが重要である。

一朝有事の場合に、『この度は第一の殊勲を』と考えただけでは人並みの働きも出来ない。
『今度は一番に討ち死にするのだ』と決心してかかってこそ、いささか人に優れた働きは
成るものである。

武勇の心得は、これ以外に無い。」

これを聞いた列席の客人たちは、思わず姿勢を正して傾聴し、深くその言葉に感服したという。

(木且子集書)

藤堂高虎の「武勇の心得」である。




172 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/06/21(土) 14:42:46.58 ID:ofXAvc/d
>>167
養子の高吉の問題があるのに、よく丹羽長重を呼べたな。

173 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/06/21(土) 15:45:16.73 ID:stz1dDvW
秀長の養子に収まっておれば豊臣も安泰だったものを…

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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    列席の前半兄弟2組と後半3者で若干の壁を感じるのはなぜ?武勇=討ち死に上等、の話だからかな?

  2. 人間七七四年 | URL | -

    面子は高虎のいろんな友達なんだろうけど、全員相当の苦労人なのが、高虎っぽい。

  3. 人間七七四年 | URL | -

    これあれかねえ。
    長重と高虎が仲良し(長重の弟の高吉が高虎の養子)。
    長重、宗茂、安政が秀忠の御伽衆で高虎も家康、秀忠と密接。
    脇坂と高虎は朝鮮の役で水軍で一緒に戦った。
    朽木は近江つながりか、朽木が津田信澄の与力で、高虎と一緒だったとかかねえ。

  4. 人間七七四年 | URL | -

    死ぬつもりで云々って、配下を動かすための方便であって
    大名本人は冷静であるべきなのだろうと思っていたけど、
    大名である高虎が他の大名に向かって言っている状況を考えると
    けっこう本気っぽいな。

  5. 人間七七四年 | URL | -

    米4
    動かすための方便で「死んで来い」だの「死ぬ気でやれ」とか言う大将にはついていかないんじゃね?下剋上の時代だし

  6. 人間七七四年 | URL | -

    これは一個人の武士としては在り得るかも知れないけど、大名クラスの指揮官武将が
    実践しちゃ駄目じゃない?こんな事毎回されてたら家臣達が幾ら居ても足りない。
    多分、自分も戦う時には~って意味だとは思うけど。
    (工場長とか武蔵さんみたいに実践しちゃう人も居るけどさ)

    それに武士は、自分の働きを「評価してくれる人」には死力を尽くして全力で仕える。
    そうでない人には仕えないが基本。だからこそ生きる言葉だと思う。

  7. 人間七七四年 | URL | -

    今日死ぬ気持ちになればいい働きができるってんなら世の中簡単だわなw
    公の場だから当たり障りのないことを言ったんだと思う

  8. 人間七七四年 | URL | -

    この中に高虎級の不具者は佐久間兄弟くらいか

  9. 人間七七四年 | URL | Cnub/O7I

    大坂夏の陣の自家の損耗を反省してないよ、っていう宣言でないの?

  10. 人間七七四年 | URL | -

    特に長重と高虎は苦労人だからとても気が合いそう

  11. 人間七七四年 | URL | -

    指揮官率先は新興軍隊によくある
    たとえば大戦期ドイツ軍

  12. 人間七七四年 | URL | ZPZR469g

    刃先で切ろうとするな、鍔元で額を割るつもりでいけと同じ類じゃないの?
    初陣の者が初めて戦場に出たらどうしても怖くなって腰が引けちゃうから、
    ただ手柄を、と思ってたら何も出来ない、討死するつもりで戦場に赴いたら
    腰引けてもせめて手柄は立てられる、ってことを言ったんだと思う。

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