961 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/12/07(日) 15:50:33.56 ID:W3X3PcoP
関ヶ原合戦の前哨戦、伏見城の戦いで内藤家長は守将の一人だったが籠城の方針をめぐって
総大将の鳥居元忠と対立した。
元忠はいう
「こたびの合戦は討ち死に必定である。だから大将として城を預かる上は鳥居元忠と名乗って
見事に討ち死にするのが勇ましい武士のあるべき姿だ。」
しかし内藤家長はこれに反論した。
「そうではない。こういう場合は名乗らずに大将の死をかくし、いまだどこかに逃げているのではないかと
敵に疑心を生じさせるのが古来からの兵法である。」
元忠は敵にただで城を渡さない三河武士の覚悟を示そうとしたのに対し、
家長は石田三成の進撃を少しでも遅らせ、徳川家康の西上の時間稼ぎをせよというのである。
二人は死に方をめぐってついに喧嘩になった。
家長が「大将が堂々と快死する地ではない。」というと元忠は怒って
「大将が堂々と死なねば後で必ず窓から逃げたなどといわれるぞ。」
「雑兵の首に混じって捨てられては不覚きわまりない!」と反論する。
結局二人は同じ伏見城の中で対照的な最期を迎えた。
元忠は城の入口の石段にすわり、敵に名乗った後で堂々と切腹した。
一方
「家長もとより弓の達者なれば、手先をめぐらし、さんざんに射て敵を斃すといえども、
大軍おりかさなり松の丸の余煙もはげしゅうして逆風吹きめぐり、本丸西丸一時に亡す。
家長防戦の術つくるがゆえに、猛火のうちに飛び入りて焚死す」(武家事記)
家長の首はいくら探してもついにみつからなかったそうである。
関ヶ原合戦の前哨戦、伏見城の戦いで内藤家長は守将の一人だったが籠城の方針をめぐって
総大将の鳥居元忠と対立した。
元忠はいう
「こたびの合戦は討ち死に必定である。だから大将として城を預かる上は鳥居元忠と名乗って
見事に討ち死にするのが勇ましい武士のあるべき姿だ。」
しかし内藤家長はこれに反論した。
「そうではない。こういう場合は名乗らずに大将の死をかくし、いまだどこかに逃げているのではないかと
敵に疑心を生じさせるのが古来からの兵法である。」
元忠は敵にただで城を渡さない三河武士の覚悟を示そうとしたのに対し、
家長は石田三成の進撃を少しでも遅らせ、徳川家康の西上の時間稼ぎをせよというのである。
二人は死に方をめぐってついに喧嘩になった。
家長が「大将が堂々と快死する地ではない。」というと元忠は怒って
「大将が堂々と死なねば後で必ず窓から逃げたなどといわれるぞ。」
「雑兵の首に混じって捨てられては不覚きわまりない!」と反論する。
結局二人は同じ伏見城の中で対照的な最期を迎えた。
元忠は城の入口の石段にすわり、敵に名乗った後で堂々と切腹した。
一方
「家長もとより弓の達者なれば、手先をめぐらし、さんざんに射て敵を斃すといえども、
大軍おりかさなり松の丸の余煙もはげしゅうして逆風吹きめぐり、本丸西丸一時に亡す。
家長防戦の術つくるがゆえに、猛火のうちに飛び入りて焚死す」(武家事記)
家長の首はいくら探してもついにみつからなかったそうである。
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コメント
人間七七四年 | URL | -
そして出て来ない松平家忠
( 2014年12月07日 17:49 )
人間七七四年 | URL | -
2人ともカッコいい死に方やないか…
( 2014年12月07日 18:38 )
人間七七四年 | URL | -
※2
でも途中で戦うの諦めて死ぬのと、死んでも戦うのと考えれば、
かっこよさは同等じゃないよね。忠義としても。
( 2014年12月07日 18:46 )
人間七七四年 | URL | -
このめんどくささは定評のある三河武士
( 2014年12月07日 19:11 )
人間七七四年 | URL | -
でも読みようによっては延焼した火にまかれてウェルダンになった、という風に見えなくもない。内藤家長は戦死なのか焼死なのか今ひとつはっきりしづらい。あれだけのタンカ切ってその死に方は…と
( 2014年12月07日 20:30 )
人間七七四年 | URL | -
メンドクセェW
( 2014年12月07日 20:55 )
人間七七四年 | URL | -
家長と一緒に家忠日記も燃えたんだろか。切ない。
( 2014年12月07日 21:27 )
人間七七四年 | URL | -
道犬斎「で、内藤君は猛火のうちから飛び出てきて何人殺ったの?」
( 2014年12月07日 21:36 )
人間七七四年 | URL | -
まあ、どうせ死ぬなら最後くらい我侭言っても許されるよな
( 2014年12月07日 23:15 )
人間七七四年 | URL | -
※5
あなたオバカさんね
戦死じゃ無いって書いてるでしょ
もっと言えば、万策尽きたから火に飛び込んだっていうのは間違い
火に飛び込むのが最後の策
( 2014年12月07日 23:21 )
人間七七四年 | URL | -
ちゃんと二人とも討死する辺りもうね・・・
( 2014年12月08日 09:21 )
人間七七四年 | URL | -
元忠の発想が帝国陸軍そのもので草不可避
軍事的には家長が圧倒的に正しいわな
( 2014年12月08日 10:57 )
人間七七四年 | URL | -
木下勝俊「最初っから守らなければ良いと思うんだ!!」
( 2014年12月08日 11:07 )
人間七七四年 | URL | -
※11
家長は討ち死にしてないだろ
逃げてゲリラとかせずに自殺したのは単純に逃げようがなかったからじゃね?
前例にないような大軍での攻城だから隙間なんかないだろうし、混乱に紛れて逃げようにも万が一捕まれば行方不明になれない。
恥だし。
( 2014年12月08日 21:33 )
人間七七四年 | URL | -
>家長が「大将が堂々と快死する地ではない。」というと元忠は怒って
「大将が堂々と死なねば後で必ず窓から逃げたなどといわれるぞ。」
「雑兵の首に混じって捨てられては不覚きわまりない!」と反論する。
この辺の、論争を末端の兵も拝聴してたらと 仮定 すると、内通者がそろそろ出てくるわな。
( 2014年12月10日 01:18 )
人間七七四年 | URL | -
草不可避でもないな
そもそも帝国陸軍より前だろ言うなら逆だ馬鹿
的外れな指摘に草不可避
逸話なんだから正しい正しくないより二人のカッコよさに着目する
( 2015年01月07日 17:56 )
人間七七四年 | URL | -
感覚の問題でしかないが、
結局のところ、元忠のは自己満足だけに思う。
もちろん、そういう御時世なのだろうけど。
( 2015年12月31日 17:31 )
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