FC2ブログ

上杉憲政の事

2014年12月30日 18:34

118 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/12/29(月) 18:15:10.22 ID:bsB4V5dL
ある時、小山田弥三郎の所に振舞いとして、内藤修理、馬場美濃、山縣、小幡上総、浅利、高坂弾正
といった人々が参り雑談になった所で、馬場美濃が小幡上総に尋ねた
上杉憲政についてですが、この話は本当なのでしょうか?彼は弓を射る侍には、武辺の覚えがなくても
弓大将にさせるという事を聞き及んでいます。」

小幡上総は答えた
「彼の父が管領であった頃はそんな事はなかったのですが、憲政の代になってからは、
あなたの仰るとおりです。」

これを聞いた内藤修理
「それは散々の儀ですな。そのようでは、馬をよく乗るなら馬喰でも上杉家に留めて騎馬の五百騎も
千騎も預けかねませんな。そんな分別だからこそ、自分よりも少数の敵である北条氏康に度々
負けたのでしょう。つまり氏康の武辺が良かったというより、道理によってああなったのですね。」

次に小山田弥三郎が発言した
上杉憲政は人を見る目がありません。憲政が取り立てた者は10人中9人が微弱であり、憲政公の為も思わず、
口で管領をあがめるばかりで、内々には後ろ暗く、しかも武道は臆病第一と聞こえています。」

これに山縣三郎兵衛は
上杉憲政のこと、私が聞いた話では、高野聖が半弓で鍋釜の盗人を一人射殺したからといって、
足軽をあずけ弓大将にしたそうです。一事が万事にわたるのですから、どうして人を見知ろうとされないのか。」

ここで高坂弾正が言った
「人を褒めるのも誹るのも、自身が沙汰す場合、悪大将は例え自分の被官であっても、良き者の志が
及ばないため、当然目が届かないのです。

だいたい、良き大将というものは、3万4万の人数を連れても5千の敵に気遣います。少数の軍勢で
大軍を引き連れ、どこかと同盟して切り取ろうと考えた小身の昔より、いかに大きくなろうとも
後まで気遣いすること。私はそう理解しています。

ただし、それは主を持たぬ大名についての話です。一万の人数を引き回していても、後ろに大将があって
その先陣をする人は、敵に向かってあまり遠慮だてしてはいけません。何故ならば侍大将がそういう遠慮を
しているのを、至らぬ者達は『敵に怯えているのだ』と思ってしまうからです。そうして総軍が気遣いをして
敵に怯え、味方の威勢弱くなります。

私が考えるに、上杉憲政公の家臣たちもこの類ではないのでしょうか?それで氏康に度々
打ち負かされるのでしょう。」

これを聞いて浅利は
「そういうことを考えて、小幡上総殿などは上杉憲政公に余り奉公立てしなかったのですね。
それは尤もな道理です。」

そう言ってから、各々座敷を立った。

(甲陽軍鑑)

武田家家臣団による、上杉憲政に対する分析である。



123 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/12/30(火) 06:25:52.71 ID:D4stKxCF
>>118
高野聖が殺生をするのか
今さらなことかもしれんが

スポンサーサイト





コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    ボロクソ言われ放題…(´・ω・`)<まあ、しゃーない

  2. 人間七七四年 | URL | -

    どうせ江戸期につくられた話だし
    そうでなくとも憲政は海野支援して武田と戦っているけど

  3. 人間七七四年 | URL | -

    時期遅れの増援送った上に国境で壊滅しなかったっけ>憲政の海野支援

  4. 人間七七四年 | URL | ZPZR469g

    ※3
    それは笠原清繁への援軍出した小田井原の戦いじゃない?
    海野氏関連だと信虎追放直後に小県復帰のために長野業正を援軍に派遣したけど、
    結局佐久を上杉氏の影響下に置いただけで村上氏とは事を構えなかった一件と思う。

  5. 人間七七四年 | URL | -

    別段上杉家が関東で色々問題あったのは憲政さんだけの責任じゃないしね。
    累代によっての結果だし。ちょっと可愛そうになるけど、当代なら仕方なしかな?

  6. 人間七七四年 | URL | EybeWf1w

    なんで信玄はあそこまで信濃を苛烈に処したんだろうね
    結局、諏訪を攻めてから何とか治まるようになるまで20年かかるわけでしょ

  7. 人間七七四年 | URL | -

    最初に他国へ攻め入る時に苛烈にやるのはセオリーだから仕方ない面もある。
    信濃自体が大国だし蟠踞していた国衆が手強かったてのが真相じゃなかろうか。

    天下人クラスの圧倒的戦力ならともかく、そうでなきゃ一国を征服するのって
    時間がかかる仕事だしね。

  8. 人間七七四年 | URL | 3CWxtMyM

    大河の風林火山でも、山内上杉家は外様を重用しすぎるみたいなセリフがあった記憶がある。

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://iiwarui.blog90.fc2.com/tb.php/8992-ef631452
この記事へのトラックバック