何事も一己の思慮ですることなく

2015年01月07日 23:38

486 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/01/02(金) 23:43:42.16 ID:uLnJUPTc
台徳公(徳川秀忠)がある時仰せになったことには、

「おおよそ人は愚者だからといって、不調法ばかりするわけでもない。
賢者だからといって誤りが無いわけでもない。

かえって道理に賢い者は、その事の体源(根源に同じか)を深く考えずに
事を行うため、事によると、道理に働かせる誤りがあるものだ。

何事も一己の思慮ですることなく、小事でも人に相談してその人の思慮を
聞く時には、己が深く考えたことでも、やはりいまだ気付かないところが
あるものだ。

お前たちもこの理をよく心得て事を行えば、過失の無いことであろう。
決して自分の一存で事を決断して行ってはならないぞ」

とのことであったという。

――『明良洪範』

秀忠公は御近習の人をお呼びになり、事のついでに、

「道理に明敏な者の多くは、道理を尽くさない。これは自分の才智に思い
を向けて、事の根源をよく察しないという誤りである。

これより他にはあるはずがないと思う事をも人に問い、自ら省みる時は、
ここの障りかしこの憂ひあり。
(直訳すると「ここには差し支えがあり、あそこには災いがある」)

お前たちが常にこの理を思えば、事を行う時に過失は少ないことだろう。

武士が自ら決断して世間の噂を憚らないことは、全く異なる意義だぞ」

と、仰せになられた。

(武士の自ら決断して人口を憚らざるは、格別の義ぞと仰せらる。)

――『武将感状記』




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コメント

  1. ななし | URL | -

    初陣の時とか、二戦目の時とかの失敗談があるからのありがたいお言葉です。
    まぁ、秀忠の場合は場合なので不運ではあるが

  2. 人間七七四年 | URL | -

    身近に即断タイプでロクなのが揃ってなかったから身に染みたんだろ。だからこそ余計に父親の凄さも分かる

  3. 人間七七四年 | URL | -

    ※2
    正純「で、その側近の方の名は何という方ですか?」

  4. 人間七七四年 | URL | -

    道理を尽くした遅参(笑)

  5. 人間七七四年 | URL | -

    ※4
    遅参は出発直後に天候の影響で確定しているから、
    問題点の多くはそこにはない。

  6. 人間七七四年 | URL | -

    この時代のしかも殿様がこういった考えを持てること自体が奇跡と言えよう。
    地味なのは分かるが名君として再評価されないものか。

  7. 人間七七四年 | URL | -

    地味名君は確定した評価だと思ってたのだが
    そうでもないのか?

  8. 人間七七四年 | URL | -

    ※7
    地味はともかく問題は名君のくだりでは?

  9. 人間七七四年 | URL | -

    一般的には 阿呆な2代目 でしょ?
    でも、次代よりは誠実そうなイメージ
    だから、影武者徳川家康の秀忠に驚愕すると

  10. 人間七七四年 | URL | -

    捨て童子~でも、最初は無謀弟を見守るお兄ちゃん役かと思ったら、嫉妬に狂った隆慶秀忠でした、、、

  11. 人間七七四年 | URL | -

    (笑)付けてまで煽る必要もないな

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