424 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/02/17(火) 14:39:35.05 ID:HM9VQ/vc
松平清康は、父信忠から家督を譲られ当主となったが、彼に出仕しない者たちがいた
清康はいまだ出仕しない一門、または国侍どもに
「信忠が隠居して、私に代をお譲りになった。
そしてわずか五百、三百の譜代だけで、あたりまわりを切りつけて、大方一門も出仕し、一門の他の者までも出仕するようになった。
なのに、その方らは一向に出仕する気も見せないのは理解に苦しむ。早々に出仕せよ。
それでも考えがあって出仕をしないなら、考え次第では許す。しかし返事によっては押しかける、また考え次第では踏み潰そう。」
と言いつかわした。
「信忠に背いてこの身を引き、今御出仕が遅れました。今までのことでお恨みにならず、お許し下さい。
清康様にどうして背きましょうか。今日、出かけて出仕いたします。」
と言って出仕する者もいる。
また、
「信忠に背いたのだから、今も清康に出仕するなど、思いもよらぬ。」
と言う者へは、押し寄せ踏みつぶなされ、手荒くされた。
すると残る人々は手を合わせて降参したので、御慈悲をもってお許しになった。
(三河物語)
松平清康は、父信忠から家督を譲られ当主となったが、彼に出仕しない者たちがいた
清康はいまだ出仕しない一門、または国侍どもに
「信忠が隠居して、私に代をお譲りになった。
そしてわずか五百、三百の譜代だけで、あたりまわりを切りつけて、大方一門も出仕し、一門の他の者までも出仕するようになった。
なのに、その方らは一向に出仕する気も見せないのは理解に苦しむ。早々に出仕せよ。
それでも考えがあって出仕をしないなら、考え次第では許す。しかし返事によっては押しかける、また考え次第では踏み潰そう。」
と言いつかわした。
「信忠に背いてこの身を引き、今御出仕が遅れました。今までのことでお恨みにならず、お許し下さい。
清康様にどうして背きましょうか。今日、出かけて出仕いたします。」
と言って出仕する者もいる。
また、
「信忠に背いたのだから、今も清康に出仕するなど、思いもよらぬ。」
と言う者へは、押し寄せ踏みつぶなされ、手荒くされた。
すると残る人々は手を合わせて降参したので、御慈悲をもってお許しになった。
(三河物語)
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コメント
人間七七四年 | URL | -
この辺りの松平家は誰が敵味方か分からないから調べる時もややこしい。
( 2015年02月17日 21:26 )
人間七七四年 | URL | -
惣領だった岩津松平家が没落してアレコレ揉めてるから複雑怪奇
( 2015年02月18日 07:58 )
人間七七四年 | URL | Cnub/O7I
正純「で、その出仕した者と、踏み潰された者のお名は?」
( 2015年02月19日 15:21 [Edit] )
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