FC2ブログ

曽呂利新左衛門の「まつくれ丸」

2015年03月27日 18:06

788 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/03/26(木) 19:18:35.35 ID:abYXOBT2
曽呂利新左衛門の「まつくれ丸」

ある時、伏見城山里の茶屋に太閤秀吉がいる所に、曽呂利新左衛門が伺候した。
この時曽呂利は秀吉に向かい、「為して成らぬということは一切無いものです。」と言った。
しかし秀吉

「左様はいくまいよ。その方の智慧にて、予がこのように座敷のうちに座しているのを、何となしに
庭に下ろす事が出来るか?もし出来たならこの刀を遣わそう。」

これを聞いて曽呂利は暫く考えていたが
「これは叶いがたき事です。しかし、御庭より御座敷に上げ奉る事はいと容易く出来ます。」

秀吉は曽呂利の答えに笑い出し、「されば、予を庭より何となく座敷へ上げてみよ」と、笑いながら
立って庭に降りた。と、ここで曽呂利は腹を抱えて笑い出し

「さあ、早く御刀を下さるべし!」

と言い出した。秀吉戸惑い「何故か?」と尋ねると、曽呂利

「さればでございます。殿下は今、何となく庭に下りられました。ですからお約束の如く賜りたい。」
そうしきりに笑いながら答えたので、秀吉も
「なるほど、確かに予は何となく庭に下りた。ではこの刀を取らそう。」
そういって刀を与えた。

この時曽呂利は「この御刀は何という御太刀にて作者は何と申すのでしょうか?」と尋ねた。
すると秀吉

「これは汝に『まつくれ丸』(これは汝に「ともかくもくれてやった丸」)という刀だ。作銘は左文字よ。」

そう答えたそうである。


(刀剣談)




スポンサーサイト





コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    まんづ、まんづの話だぁなぁ、おぃ

  2. 人間七七四年 | URL | -

    「ひらがな+丸」という命名形式の刀剣類を見ると
    なんとなく「かみつき丸」「なぐり丸」「つらぬき丸」を思い出す
    映画ではつらぬき丸がスティンガーとかカッコいい名前になってたが

  3. 人間七七四年 | URL | -

    へしきり長谷部「………」

  4. 人間七七四年 | URL | -

    前田利家「許せぬ」

  5. 人間七七四年 | URL | -

    ※4
    「たまくれ丸」じゃなくてまだよかったと心底思うわw

  6. 人間七七四年 | URL | -

    これはよい頓知が効いた逸話。一休さんのお話みたいですね。
    そして、秀吉もまだそれに乗る余裕のある姿にホっとする。

    利常さんと名人越後さんの無刀取りと云い、この手の話しは
    「相手に何かさせて」、ハっとさせるのがテンプレなのかな?

  7. 人間七七四年 | URL | -

    秀吉「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

    「おれは 奴の前で茶室に座っていたと
    思ったら いつのまにか庭に降りていた」

    な… 何を言っているのか わからねーと思うが 
    おれも 何をされたのか わからなかった…

    頭がどうにかなりそうだった… 催眠術だとか超スピードだとか
    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
    もっと恐ろしい頓智の片鱗を 味わったぜ…」

  8. 人間七七四年 | URL | -

    ※5
    忠興「たまは誰にもやらんぞ^ ^」

  9. 人間七七四年 | URL | -

    ラスボスのこういう話はヒヤヒヤするわ。
    まだ、全盛期殿下だから何事もないけどさ。

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://iiwarui.blog90.fc2.com/tb.php/9173-3c79f4ca
この記事へのトラックバック