前田利家の衣川越え

2015年03月28日 17:39

792 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/03/27(金) 22:13:02.71 ID:1RCe/o26
 奥州の仕置きに出羽まで、利家卿利長卿御父子が起こしなされた時のことである。
衣川を越える際、先手の人数の半分ほどが対岸に渡り着いた時、にわかに水の量が増し、舟でなくては通り難くなった。
諸勢はみつくろって川のこちら側で立っていたところに、利家卿が京水という名馬に乗替なさって、かの川へ乗り入れなされると、
軍兵の上下は慌て騒いで、我先にと馬を乗り入れ、乗り入れ、渡り始めたので、
川の勢いは川下でせき止められて、一人も残らず向こうの岸に駆け上がった。
 もし、その夜に利家卿が川のこちら側に本陣を拵えなされたら、一揆が起こって、対岸に渡った者達は討ち取られたであろう。
 昔、宇治川を渡った先陣は、家のため、身のために渡ったのであり、
今、利家卿は軍兵を討たせないと、一命を水に溺れることを顧みず渡りなされたのである。
「なかなか古今に稀なる名大将よ」とそのとき見た者は言うに及ばず、伝え聞いた人々も感じない者はいなかった。
(末森記)



793 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/03/28(土) 02:15:03.99 ID:ogsu5fP+
京水「はいはい、ワシのおかげワシのおかげ」

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