「十一月二十四日付北条氏直宛秀吉書状」

2015年05月10日 16:10

769 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/05/10(日) 00:23:24.37 ID:0KWMipET
『この秀吉は、若い頃は信長公に一人で従い、肉体は山野に捨て、骨は海岸で砕き、合戦を枕にし、
夜更けに寝て朝早くに起きて、戦功に励んだ。そのため中頃から君恩を頂き、人に名が知られるようになった。

こうして、西国征伐を命じられ、大敵に対して雌雄を争っていた所、明智日向守光秀が道理もなく
信長公を討った。この知らせを聞いて、私はかの方面(毛利方)を押し詰め思い通りにした上で、
直ぐに上洛し逆徒である光秀の頸を討って、信長公の恩恵に報い、会稽を雪いだ。

その後、柴田修理亮勝家が信長公の厚恩を忘れて国家を乱し、反逆したのでこれも退治した。
その他、諸国で背いた者を討ち、降伏した者は赦したので、我が麾下に属さないものはなかった。

この秀吉はとりわけ、一言の表裏もしたことがないので、そうしたことからも天道にかなっているのだろう。
私は既に高い地位に出世し、武勇の誉れを得て。君主(天皇)をたすけ、欠かすことの出来ない臣として
すべての政治を取り仕切っている。

しかし北条氏直は、天道の理に叛き、帝都に対して謀を企てた。どうして天罰を蒙らないことが有るだろうか。
古いことわざに、「巧みな言葉で偽って人を欺くことは、下手な言葉でも誠実であることに及ばない」という。
天下に知れ渡っている勅命に叛く者は、早々に征伐しない訳にはいかない。
来年には必ず、帝より授かった旗を携えて進発し、氏直の首を刎ねることについて、もはや後戻りすることはない。

天正十七年十一月二十四日 (秀吉朱印)
            北条左京大夫(氏直)どのへ 』

(北条文書 「十一月二十四日付北条氏直宛秀吉書状」)

秀吉が北条氏直に宛てた書状の中で、自分が最高権力者になる過程について語った部分である。




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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    >信長公の恩恵に報い、会稽を雪いだ。

    原文でもこうなっているのでしょうか?
    会稽を雪いでどうするんだという気が・・・

  2. 人間七七四年 | URL | -

    ↓この意味かな?

    会稽の恥とは、戦いに大敗した屈辱。また、他人から受けたひどい屈辱のこと。
    ttp://kotowaza-allguide.com/ka/kaikeinohaji.html

  3. 人間七七四年 | URL | -

    ※1
    おそらく、このころにはもう会稽というだけで、俗にいう『会稽の恥を雪ぐ』が通じるようになってるんじゃね?慣用句風に。
    にしても、主の仇討ちに使うのは、誤用のような気もするけどな~

  4. 人間七七四年 | URL | -

    >その後、柴田修理亮勝家が信長公の厚恩を忘れて国家を乱し、反逆したのでこれも退治した。
    >その他、諸国で背いた者を討ち、降伏した者は赦したので、我が麾下に属さないものはなかった。

    瀬兵衛「猿がもう天下を取った気でいる」
    鬼玄蕃「うわーこんな事、どの口がきけるんだろう。」

  5. 人間七七四年 | URL | -

    ※2※3
    信長の佐久間信盛追放の書状にも「会稽を雪ぎ」ってある

  6. 人間七七四年 | URL | -

    うーん。この‥。

  7. 人間七七四年 | URL | -

    ※6殿
    >うーん。この‥。

    黒ビール【うん、この…
    ttp://www.sanktgallenbrewery.com/news/20130401.html

  8. 人間七七四年 | URL | -

    権現様「ワシを呼んだのは誰じゃァッ!!!」

  9. 人間七七四年 | URL | -

    ジャコウネコ以外でもそういうコーヒー豆作れるんだな

  10. 人間七七四年 | URL | -

    > この秀吉はとりわけ、一言の表裏もしたことがないので、そうしたことからも天道にかなっているのだろう。

    リアルでコーヒー豆乳噴いたw

  11. 人間七七四年 | URL | -

    まあ、結局のところ氏直の首じゃなくて、その親父と叔父の首とったしな

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