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御役料願書

2015年06月01日 17:58

860 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/05/31(日) 22:27:09.74 ID:HMaA3uKM
寛文年間のこと。
将軍より旗本に、御役料(役職給付)を下されることがあった時、大久保彦左衛門と、
今村九兵衛の跡役を務める者の二名が「我々にも下されるべきなのに、未だ御役料の御沙汰が無いのは
どういうことか?」と、両人申し合わせ担当奉行である土屋但馬守数直に願い立てを行った。

これに対し土屋は
「あなた方は先輩であり、特に大久保、今村といえば、神君よりの旧臣でありますから、言いたい放題に
言いたいことを言っても、お上も格別に思し召されてゆるし置かれています。
で、あなた方は先に役についていたため、それを以って今回の御役料の件の願い立てを行ったのでしょう。
ですが、あなた方が現役の頃とは、時代も違い人も違います!

その上、今度下される御役料は、昨今は御加増もない時節であるので、小身の人々に、御扶持米のつもりで
下されるものなのです。あなた達は、御旗本の中で大身小身で分ければ大身の方ではないですか!
であれば、例え今回の件が上聞に達したとしてもその願い立てが叶うことはありません。
ですからあなた方の提出した願書は差し戻します。
というか、この願書がもし上聞に達したら、却ってあなた方の為に宜しくない結果になりますよ。
そもそも願いの筋が不当です!」

こうピシャリと言われて、大久保らは願い立てをやめた。

或る老人は「先役の大久保ならば、差し戻されるような願書は出すべきではないし、
また差し戻されてもそのまま請け取って帰るべきではない。」と批評した。

(明良洪範)




861 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/05/31(日) 22:47:56.01 ID:/5qo1QDO
彦左完全に老害になっとる

865 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/06/01(月) 11:47:59.91 ID:shuXFuYl
この頃の大久保忠教の石高って改易くらって再スタートの二千石だよな確か?

866 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/06/01(月) 12:00:40.89 ID:ZdL6vSb/
>また差し戻されてもそのまま請け取って帰るべきではない。

これは違うな。グダグダ言ってたら、周りから金に狡い奴と思われる
三河武士の価値観に反する

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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    要はタダ働きしろってことじゃん?

  2. 人間七七四年 | URL | -

    土屋さんの御尤もなお話
    再スタートとはいえ2000石って十分大身じゃないですかね

  3. 人間七七四年 | URL | -

    >言いたい放題に言いたいことを言っても、
    >お上も格別に思し召されてゆるし置かれています

    wwwwwwww
    こういう事が五回や十回じゃなかったんだろうなw

  4. 人間七七四年 | URL | -

    ※1
    吉宗の足高制とか知ってればわかる話なんだが、
    役料の目的って、家禄だけでは低すぎて役をまっとうできない小身に対する便宜なのよ。
    家禄だけで賄えるくせに、さらに金貰おうとすんなってのが土屋の指摘。

  5. 人間七七四年 | URL | -

    なまじっかな三河者がよりによって片手千人斬りの子孫に金ヨコセと言うからこれだ

  6. 人間七七四年 | URL | -

    ※1
    扶持米は軍役以外にも行政事務の経費も入っているという考えなんだよね
    だから役職に付いていない物は、幕府の公共事業に人手を出すことが求められていた
    コレが小普請組というやつで、公共事業が少なくなるとお金を上納されるのを求めるようになった
    (現実には扶持米支給の段階で天引きとかされる)
    江戸中期までは出世するとこの経費負担分を役職の格に併せ加増というベースアップで報いていたが、当然幕府財政が逼迫して※4にあるように足高の制で役職に付いている期間だけ支給される形、つまり役職手当にしたんだよね。
    で、この逸話だと幕府初期で役職と扶持米のバランスがとれていない時に、彦左は役職にあった扶持米を貰っているのに貪るんじゃねーよ って土屋が怒ったという顛末。

  7. 人間七七四年 | URL | -

    確かにこの辺りの時代になると、奉行職に因っては完全に閑職ですからね。
    彦左の様な完全に戦闘要員には生き辛い時代なのかも?

  8. 人間七七四年 | URL | -

    金が欲しかったんじゃなくて、他の連中と同じように貢献を認めて欲しかっただけだと思うよ。
    家康の時代にはそれが三河衆なりの甘え方として認められていた。

    しかし時が流れ、誰もそれを「可愛げ」とは見てくれなくなった。
    土屋から「高給取りががめつい真似すんな」とこき下ろされてはじめて、
    自分の行動がどう見られているか分かったんだろう。

  9. 人間七七四年 | URL | g6vxHYB.

    >>8
    だろうね
    時代の変わり目だからそういうこともあるはず

  10. 人間七七四年 | URL | -

    ま、実態は彦左衛門がレクリエーションのつもりで難癖付けたらガチ切れされたので、白けて帰ってしまったというところなんじゃないかなって思うけど。
    本当の訴えごとだったら、その是非はともあれ、当時まだ若造の部類の土屋くんが差し戻しなんてできないし、させないでしょう。
    土井さんや酒井さんが出れば、気分よく帰ってくれたさ。

  11. 人間七七四年 | URL | -

    こういう逸話をやたら現代感覚に置き換えてはいけないとは分かっているんだけど
    会長とか前社長と親しい職場のOBが
    レクリエーション感覚で自分ら現役社員に難癖付けに来る状況なのかと思ったら
    (´;ω;`)ブワッってなった

  12. 人間七七四年 | URL | -

    ※11
    まだしもOBならその場を我慢すれば済むが、現役の上に役付きなんだよなあ…
    日常的にやられるのは相当きつかろう。

  13. 人間七七四年 | URL | -

    現代語訳が間違っている。
    土屋に諭されて引き下がったのは大久保彦左衛門と今村九兵衛の跡役を務める二人。
    だから末尾に「先役の大久保なら」云々という老人の言があった。
    要するに大久保も今村もこの話には直接登場してない。

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