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自分ひとりの潔さに走るべきではない

2015年07月02日 15:40

278 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/07/01(水) 23:46:00.43 ID:JLPxzHuv
島原で切支丹の乱が起きたとき、板倉重昌石谷貞清を差し向けられたが、
なかなか落城の報せが来ないので、酒井忠朝が出陣を仰せつけられた。
するとその後すぐ、松平信綱が御前へとまかり出て、

「此度の件、酒井殿に島原への出陣を御命じになられましたが、結果は出ないと思われます。
何故かと言えば、酒井殿はいまだに屋敷で準備し、出発しておりません。
このことが、もはや、将軍さまのお心に叶わぬふるまいでございます。
もし、私に御命じくださるならば、ただちに出発し、即座に一揆ばらを踏み潰してみせましょう。」

と申し上げたので、これを伊豆守(松平信綱)に仰せつけられ、彼は即座に出発した。
同時に酒井忠朝には、島原には行かずともよし、というお達しが届いた。
備後守(酒井忠朝)はこれを聞くやいなや、

「知恵伊豆の仕業に決まっている。討ち手の先を越されては人前に出す顔もない。
こうなれば、追いついて伊豆守を討ち果たすより他にない。
すぐに馬を出せ」

と言いつけ屋敷を飛び出した。(1/2)

281 名前:278続き[] 投稿日:2015/07/02(木) 12:25:51.40 ID:l3ekoU/Z
すると、父の酒井忠勝が、

「待て」

と声を掛け、

「はやまるな。仕損じるぞ。まず落ち着いてよく聞け。
土井利勝が最期、私に向かい、
『伊豆守に気をつけろ』
と遺言された。
伊豆守が小細工をすることはかねてから私も知っている。
追いかけ伊豆守を討ち果たしたなら、お前は本望で、
世間の者たちもお前を剛の者よと称えるだろう。
しかしながら忠節のところは微塵もない。
あの程度の伊豆守だが、あれでひとかどの器量を持った男だ。
幕府のお役に立つことも多い。
その伊豆守を討ち果たせば、まずは幕府に御迷惑をおかけすることになり、
さらには、
『幕府の指図が雑だから、酒井殿が鬱憤を晴らしたのだ』
などと日本中で噂されるようになれば、主君に悪名を着せることになり、
重ね重ねの不忠である。
いま、お前が耐え忍び生きながらえるのはとても苦しく難しいことだろう。
しかし、我が身の難儀や恥までも耐え忍び、
主君を支えていくような者が、誠の忠臣なのだ。
自分ひとりの潔さに走るべきではない。」

と諭したので、忠朝もたちまち納得した。
そのうえで、忠勝は、

「理解したなら、隠居せよ。世の人々が嘲るだろう。」

と忠朝に奉公を退かせた。
家督は二男の忠直が継いだとのこと 【葉隠】(2/2)



282 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/07/02(木) 18:16:07.22 ID:Q3aqugVa
DQN目竜「敵もろとも伊豆守も殺して手柄を奪うが良い」

283 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/07/02(木) 18:27:09.63 ID:TWKN05ff
じんぼぅ失っても知らんぞ

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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    そんなことするくらいなら「はよ行け」って言ってやりゃいいのに将軍もw

  2. 人間七七四年 | URL | -

    三成「わかったかね諸君」

  3. 人間七七四年 | URL | -

    板倉重ちゃん「まだ小倉にさえ着いていないのに」

  4. 人間七七四年 | URL | -

    まあ伊豆の本音は「息子じゃダメだろ?大老のオヤジさん自身かキレ者って評判の俺が行かなきゃ。
    でもソレ言ったら家光に恥かかせちゃうし」
    ってトコロだろう。もしかしたら酒井忠勝も同じ考えだったのかも知れん。
    実際島原の乱が長引いたのは、出兵を命じられた九州の大名達が総司令官の板倉さんの身分の低さを馬鹿にして真面目に戦わなかった事が原因だっていう説あるし。
    それが本当なら「大老の息子」が来ても同じだろ。

  5. 人間七七四年 | URL | ZPZR469g

    ※4
    地位的には松平信綱と酒井忠朝って若年寄就任は2年しか変わらんから大差ないよ。
    大老の息子って言うが、この時期までは当主以外に世子が幕閣に入ってたし。
    (本多正純もそうだし、土井利隆なんかも忠朝と同じ時期に若年寄になっている)
    酒井忠勝の大老就任に伴う若年寄解任がなけりゃ1638年には老中になってても
    おかしくない出世コースに乗っている人だったわけで。

    板倉さんは先も短い書院番頭に過ぎないから言うこと聞いてくれないだろうけど、
    若狭12万石の世子で近い将来の老中と目されている人の言うことは聞くでしょ。
    嫌がらせして睨まれたら老中になった後が怖いんだから。

  6. 人間七七四年 | URL | -


    土井利勝の遺言
    そうか利勝はもうこの頃既に…

  7. 人間七七四年 | URL | -

    伊豆守が行ったところで多分コケるとオヤジは踏んだのでは?

    とはいえ赴任する前に戻された時点で多少の汚点だから廃嫡、というところで落ち着けたか。結局誰が行ってもたいして変わらない戦果だったろうが

  8. 人間七七四年 | URL | -

    伊豆さんもあんな形で出し抜いたら遺恨残るのわかった上でやったのかね?
    知恵伊豆と呼ばれる人らしくないというか・・
    三河武士相手だし大事の可能性もあったろうに。

  9. 人間七七四年 | URL | -

    このころにはもう社畜道があったのか。家畜労働者は日本の伝統文化

  10. 人間七七四年 | URL | -

    1637 島原の乱
    1644 利勝死没
    1649 忠朝廃嫡

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