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終いには頭のてっぺんを削ることになるぞ?

2015年08月11日 14:12

169 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/08/11(火) 10:25:51.50 ID:8wQ5baPO
後藤又兵衛基次は黒田如水の家臣であった。

天正15年(1587)、黒田長政が大将となり、後藤又兵衛など大剛の者大勢を動員し、城井谷城の
城井鎮房を攻めたが大敗北を喫し、撤退時に長政は、馬が深田に嵌り込んでしまい動けなくなった。
ここに菅六之助(正利)という大剛の者走りきて

「西国一の名馬であっても、殿の御命に代える事は出来ません!」と長政を馬から下ろし
「早々に退いて下さい。この馬は私が引き上げて後から参ります!」
そう言って自分の馬に長政を乗せ、菅は後に残って馬を何とか引き上げようとしたが上手く行かず、
片鐙を外して持ち帰った。この菅六之助の行為に人々はみな感じ入った。

ちなみに長政が馬を深田に嵌まり込ませた時、最初に通りかかった後藤又兵衛に声をかけたが、
又兵衛は知らぬ顔で通り過ぎた。

さて、この戦では如水の下知を用いずに敗軍したため、物頭などは恐れて寺に入り、或いは元結を切り落として
出仕を止め引き篭もったが、後藤又兵衛一人は常のごとく出仕のため登城した。

そこで人々が又兵衛に「じ、如水公の御機嫌はいかがだろか!?」と心配したが、又兵衛は大いに笑い

「主君の怒りを恐れて引きこもるような者は忠臣ではない!殊に戦の習い、勝つも負けるも常のことなのだから、
その度に髻を切るのなら、終いには頭のてっぺんを削ることになるぞ?さてもさても小気な事だ。
我らが主人は、そのような小気ではないぞ。」

そういって出仕した所、如水の機嫌も治った。これを見て長政初め皆々も如水の前に出仕した。

(明良洪範)




170 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/08/11(火) 10:47:26.97 ID:SpSvfI1H
このあと又兵衛は死にかけるのか

にしても相変わらず長政には素っ気ないなあ

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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    >最初に通りかかった後藤又兵衛に声をかけたが、又兵衛は知らぬ顔で通り過ぎた。
    最早テンプレwww

  2. 人間七七四年 | URL | -

    また髪の話してる…

  3. 人間七七四年 | URL | -

    ※1
    又兵衛さん現代に生きてたら、ngmsからのLINEは全部既読スルーしそうだな、なんて思ってしまったw

  4. 人間七七四年 | URL | -

    鬼武蔵「俺なら、そんな奴は頭のてっぺんを削らず、顔を削ってやるけどな」

  5. 人間七七四年 | URL | -

    長政が又兵衛を奉公構にした気持ち、今となってはよくわかる

  6. 人間七七四年 | URL | -

    ※4
    鬼武蔵「私にいい考えがある」
    鬼武蔵「大丈夫だと言ってるだろうが!」
    鬼武蔵「もういい!もうたくさんだ!」

  7. 人間七七四年 | URL | -

               |
                |  彡⌒ミ
               \ (´・ω・`)また髪の話してる
                 (|   |)::::
                  (γ /:::::::
                   し \:::
                      \

  8. 人間七七四年 | URL | -

    鬼武蔵は死力を尽くせば負け戦だからって処罰するようなイメージはないな。
    むしろ勝ち戦であろうと気に食わなければ首から上を紅葉おろしするイメージ。

  9. 人間七七四年 | URL | -

    天庵「だよね。負け戦の為に髮を削ぐなら、禿になっちゃうよ」

  10. 人間七七四年 | URL | -

    ※9
    天庵さま「今度の戦に勝ったら、出家するんだ僕!」

  11. 人間七七四年 | URL | -

    >鬼武蔵
    ちょうどセンゴクで死んじゃったね。戦死の仕方が逸話と違ったけど。
    池田親子も個人的には良い感じで纏めたと思う。

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