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林半介の殿

2015年10月15日 16:02

林半介   
842 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/10/15(木) 14:08:42.86 ID:Lpm+lIzk
林半介の殿

林半介は美濃安八郡青柳村の百姓であったが、石田三成に仕えて禄700石の使番となった。
石田は挙兵する際、佐和山城中の書院で家臣達と宴を開いて、
 「今回の一大事、運は天命に任した。私にはお前たちの武勇だけが頼みだ。褒賞は武功によって思いのままぞ」
と約束の印として酒盃を座の中央に置いた。そこに末席にいた半介、進み出て
 「今回の戦、一番手柄はともかく二番手はこの半介とお思いあれ!」
とその盃を飲んでしまった。周りは生意気な奴だと思ったが、半介は杭瀬川で一番首を挙げた。

西軍が引揚げる最中、稲葉助之丞が金の切裂の指物を指して宇喜多勢の殿を、半介は白づくしの指物を指し石田勢の殿を務めた。
本多忠勝の軍勢に向かってただ一騎、我に敵う者なしと奮戦する半介の様を見て、
東照宮も「なんと豪胆な奴だろう。我こそ武功はと思う者はあの武者の草摺(下半身を守る武具)を貰っておくとよい」と仰せになられたそうな。

『常山紀談』
前半の宴会の件はどっかで似たような話を聞いたような気がする




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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    >我こそ武功はと思う者はあの武者の草摺を貰っておくとよい

    横一文字に切り離した下半身を引きずって戻ってくる本多忠勝(の郎党)を想像した

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