130 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/01/13(火) 20:49:35 ID:FKvKP9i2
本当の戦場じゃあ、蜻蛉に構えて『エイヤ―(゚∀゚)―ッ!!』とか言ってる暇、無いんだぜ?
筑前黒田家家臣・野口一成の戦場講座のお話。
数多の戦場を駆け抜け、黒田二十四騎の一角に数えられた猛将・野口一成。
石垣積みの名人としても名を残す彼だが、自分自身も大変な武辺者であったという。
そんなある日、筑前黒田家である兵法家が道場を開き、剣術指南を行ったことがあった。
黒田家家臣>>それなら、野口殿を呼ぼうぜ。あの人の武勲は凄いからな、
すげえテクニックとかあるに違いないぞ!!。゚+.(゚∀゚*)。+.゚
だが、実際に一成に試合をさせると…希望は失望に変わった。
兎に角、突き、突き、突きの一本槍しか出来ない幼稚な剣術だったからだ。
しかも、相手が太刀を振り下ろすと、何と一成、自分の左腕でそれを受け止め、
平然と右手で握った太刀を突き出そうとする。さすがに兵法家が怒った。
兵法家某>>何処の世界に、自分の左腕を斬り落とされながら戦う武者が居るんだ。
いい加減、腕で受けるとか止めて真面目に戦え!!
これに憤慨したのが野口一成。胸を張って言い返した。
野口一成>>いや、俺はこの戦法で今迄、数多くの武勲を立てて来たんだ。嘘だと思うなら
証拠を見せてやる。俺の屋敷に来いってんだ。m9っ;・`ω・´)っ
野口一成は自分の屋敷に兵法家を招くと、具足櫃の中からある物を取り出してみせた。
左手に嵌める、頑丈な鋼鉄の篭手だった。無数の太刀疵痕が残っている。
野口一成>>楯の代用として、特に念入りに筋金を入れさせた。俺の戦場流儀は、いつもこうだった。
次に見せた戦場太刀は、直刀に近いような錆だらけの太刀だった。刃の反りは曲がっており、見かけは粗末だ。
しかし尖端には磨き上げられた様な切っ先があり、頑丈さに掛けては"とても折れそうにない"ような出来だったらしい。
つまり、野口一成は戦場で敵に逢うと、先ずは考え無しの勢いで一気に間合いを詰め、敵が攻撃してきたらその剣閃を
左手篭手で受け止めるか払うかして相手のバランスを崩し、その隙に相手の咽喉輪や腋の下を太刀で突くという戦法を
兎に角磨き上げていったのである。
特に人間の右腋の下には、心臓から出て直ぐに枝分かれした腋窩動脈があり、
此処に突きを食らわせば大量の出血をもたらし、相手を衰弱させることが出来る。
戦場で同じ人間に二度逢う事は多くない。この戦法だけで野口に討ち取られた
敵は数多く見られただろうが、実際に道場で見るには単調で幼稚に見えたのだろう。
そんな野口一成の、戦場で生き延びる為に会得した我流剣法のいい(着目点の)話。
131 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/01/13(火) 21:04:27 ID:9ACYv7K6
どこぞの示現流を思い出させる逸話だ。
戦場で活躍できる人ってのは案外そんなものなのか。
132 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/01/13(火) 21:04:32 ID:ezoOkT6T
同様に、手のひらが傷だらけのひとも居たはず。
133 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/01/13(火) 21:08:36 ID:EQ80N/c4
>>130
訓練の時は籠手付けて無いよな…
竹刀か木刀だと思うが素手で受け止めるのは痛いだろ野口w
145 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/01/14(水) 00:35:24 ID:6HpDkw43
>>130
介者剣術なんて兵法者はイヤミにいうけど、
戦場で鎧武者を倒そうとしたらそうなるわなー
当世鎧ぴっちり着込んでたら、狙える所は喉や脇、コカーンくらいだもん
んで(刀より)槍三倍段になる、と…
本当の戦場じゃあ、蜻蛉に構えて『エイヤ―(゚∀゚)―ッ!!』とか言ってる暇、無いんだぜ?
筑前黒田家家臣・野口一成の戦場講座のお話。
数多の戦場を駆け抜け、黒田二十四騎の一角に数えられた猛将・野口一成。
石垣積みの名人としても名を残す彼だが、自分自身も大変な武辺者であったという。
そんなある日、筑前黒田家である兵法家が道場を開き、剣術指南を行ったことがあった。
黒田家家臣>>それなら、野口殿を呼ぼうぜ。あの人の武勲は凄いからな、
すげえテクニックとかあるに違いないぞ!!。゚+.(゚∀゚*)。+.゚
だが、実際に一成に試合をさせると…希望は失望に変わった。
兎に角、突き、突き、突きの一本槍しか出来ない幼稚な剣術だったからだ。
しかも、相手が太刀を振り下ろすと、何と一成、自分の左腕でそれを受け止め、
平然と右手で握った太刀を突き出そうとする。さすがに兵法家が怒った。
兵法家某>>何処の世界に、自分の左腕を斬り落とされながら戦う武者が居るんだ。
いい加減、腕で受けるとか止めて真面目に戦え!!
これに憤慨したのが野口一成。胸を張って言い返した。
野口一成>>いや、俺はこの戦法で今迄、数多くの武勲を立てて来たんだ。嘘だと思うなら
証拠を見せてやる。俺の屋敷に来いってんだ。m9っ;・`ω・´)っ
野口一成は自分の屋敷に兵法家を招くと、具足櫃の中からある物を取り出してみせた。
左手に嵌める、頑丈な鋼鉄の篭手だった。無数の太刀疵痕が残っている。
野口一成>>楯の代用として、特に念入りに筋金を入れさせた。俺の戦場流儀は、いつもこうだった。
次に見せた戦場太刀は、直刀に近いような錆だらけの太刀だった。刃の反りは曲がっており、見かけは粗末だ。
しかし尖端には磨き上げられた様な切っ先があり、頑丈さに掛けては"とても折れそうにない"ような出来だったらしい。
つまり、野口一成は戦場で敵に逢うと、先ずは考え無しの勢いで一気に間合いを詰め、敵が攻撃してきたらその剣閃を
左手篭手で受け止めるか払うかして相手のバランスを崩し、その隙に相手の咽喉輪や腋の下を太刀で突くという戦法を
兎に角磨き上げていったのである。
特に人間の右腋の下には、心臓から出て直ぐに枝分かれした腋窩動脈があり、
此処に突きを食らわせば大量の出血をもたらし、相手を衰弱させることが出来る。
戦場で同じ人間に二度逢う事は多くない。この戦法だけで野口に討ち取られた
敵は数多く見られただろうが、実際に道場で見るには単調で幼稚に見えたのだろう。
そんな野口一成の、戦場で生き延びる為に会得した我流剣法のいい(着目点の)話。
131 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/01/13(火) 21:04:27 ID:9ACYv7K6
どこぞの示現流を思い出させる逸話だ。
戦場で活躍できる人ってのは案外そんなものなのか。
132 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/01/13(火) 21:04:32 ID:ezoOkT6T
同様に、手のひらが傷だらけのひとも居たはず。
133 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/01/13(火) 21:08:36 ID:EQ80N/c4
>>130
訓練の時は籠手付けて無いよな…
竹刀か木刀だと思うが素手で受け止めるのは痛いだろ野口w
145 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/01/14(水) 00:35:24 ID:6HpDkw43
>>130
介者剣術なんて兵法者はイヤミにいうけど、
戦場で鎧武者を倒そうとしたらそうなるわなー
当世鎧ぴっちり着込んでたら、狙える所は喉や脇、コカーンくらいだもん
んで(刀より)槍三倍段になる、と…
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コメント
化け猫 | URL | -
前田慶次「鎧ごと叩潰せばいいじゃん」
( 2010年11月26日 12:55 )
名無しさん | URL | -
※1
鎧ごと叩潰したら、刀がすぐダメになって武器なしで戦うことになるだろ
まあ、この兵法家某みたいな人、今もどの武道にもいるよね
基本の形崩して戦うと怒られたりするし、基本は大事だけど本当はいろんなやり方あってもいいと思うけどな
( 2012年11月09日 15:40 )
名無し | URL | -
出典を載せてくれてたら評価した
( 2014年08月05日 16:30 )
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