933 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/01/13(水) 01:09:45.27 ID:Kz0bIkYN
ある時、曽呂利新左衛門は豊臣秀吉に、「願わくば1日、御耳の匂いを御嗅がせ
くださいませ」と、言った。秀吉は訝しく思い、「こやつ、また何かするつもりだな」
と疑ったが、「何はともあれよろしい。汝の好きに嗅がれよ」と、その事を許した。
その後、新左衛門は大名が秀吉の御機嫌伺いに出た時を窺い、秀吉の耳元に口を
寄せた。それが何やら言っている様子に見えたので、皆々は心中で密かに驚き、
「こやつ、何を言っているのだろう。もしや、私を讒言する内容ではあるまいか。
こやつはすこぶる殿下の寵愛を受けているから、その言葉を御用いになるかも
わからないぞ」と、憂いた。
各々は自邸に帰ると、早々に数多の金銀財宝を用意して密かに新左衛門へと
贈ったので、数日にして金銀財宝が山の如く集まった。
新左衛門は秀吉の御前に出て感謝し、「殿下の1日の御耳を拝借し、御芳しき匂い
を嗅いだ功能によりまして、金銀財宝は山嶺の如く集い来たり、ほとんど座る場所も
ありません。これはまったく、殿下の御耳の功能であります」と、言った。
これを聞いて秀吉もまた呆然とし、驚いたということである。
――『常山紀談(異本に拠る)』
ある時、曽呂利新左衛門は豊臣秀吉に、「願わくば1日、御耳の匂いを御嗅がせ
くださいませ」と、言った。秀吉は訝しく思い、「こやつ、また何かするつもりだな」
と疑ったが、「何はともあれよろしい。汝の好きに嗅がれよ」と、その事を許した。
その後、新左衛門は大名が秀吉の御機嫌伺いに出た時を窺い、秀吉の耳元に口を
寄せた。それが何やら言っている様子に見えたので、皆々は心中で密かに驚き、
「こやつ、何を言っているのだろう。もしや、私を讒言する内容ではあるまいか。
こやつはすこぶる殿下の寵愛を受けているから、その言葉を御用いになるかも
わからないぞ」と、憂いた。
各々は自邸に帰ると、早々に数多の金銀財宝を用意して密かに新左衛門へと
贈ったので、数日にして金銀財宝が山の如く集まった。
新左衛門は秀吉の御前に出て感謝し、「殿下の1日の御耳を拝借し、御芳しき匂い
を嗅いだ功能によりまして、金銀財宝は山嶺の如く集い来たり、ほとんど座る場所も
ありません。これはまったく、殿下の御耳の功能であります」と、言った。
これを聞いて秀吉もまた呆然とし、驚いたということである。
――『常山紀談(異本に拠る)』
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コメント
人間七七四年 | URL | -
この後仲良く山分けした話もあったような
( 2016年01月14日 00:24 )
人間七七四年 | URL | -
???「拙者の部屋も山のような金銀で座る場所もござらん、趣味が合いますな!」
( 2016年01月14日 13:13 )
人間七七四年 | URL | -
これガイシュツですね。
ただ、こちらでは秀吉からその財を取って良いと云う部分がありませんが。
( 2016年01月14日 14:28 )
人間七七四年 | URL | -
※2は小一郎秀長なのか岡左内なのか
( 2016年01月14日 18:57 )
人間七七四年 | URL | -
嫌いじゃないぜ。この機転w
( 2016年01月14日 19:04 )
人間七七四年 | URL | -
「これ、万が一周りの人間にアッー!!な方向に勘違いされてたら、どうなっていたんだろう…」
こんなことを考えてしまった俺はどうかしているな。ちょっと簑踊りしてくる
( 2016年01月14日 19:50 )
人間七七四年 | URL | EybeWf1w
みのおわり?
( 2016年01月14日 20:30 [Edit] )
人間七七四年 | URL | -
※6
たしかに耳の匂い云々はきもちわるい。
「お前のツバを俺にくれ!!」みたいな変態的な匂いを
感じずにいられねえ発言www
( 2016年01月14日 20:55 )
人間七七四年 | URL | -
秀吉の耳を噛んだり、耳に息を吹き掛けたら、どうなったか・・・。怖いけど見たい
( 2016年01月14日 21:59 )
人間七七四年 | URL | -
その後「かいけつ曽呂利」と呼ばれるようになったとかならないとか
( 2016年01月15日 10:21 )
人間七七四年 | URL | -
>>4
ははっはは、そんな間違いはおかさない
( 2016年01月16日 23:45 )
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