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「論語猿」の逸話・続撰清正記ver.

2016年01月16日 17:57

193 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/01/15(金) 22:04:06.42 ID:Fbvw596u
(清正は)江戸上り下りの船中でも四書の講義を聞いていたそうだ。
或る時、伏見に居た時に、清正は手ずから論語に朱筆で注釈を書き入れていたが、
飼っていた猿がその様子をじっと見ていた。
清正が用事が有って席を外している間に、この猿は筆に朱を付け、
論語にめちゃくちゃに塗り付けて落書きだらけにしてしまった。
(戻って来た清正は)この様子を見ると、
「昔々から猿は見た物を学習するものらしい。
昔、終南山に住む僧侶が失くした袈裟をその山に住む猿が盗み、
その袈裟を身に着けて岩の上で坐禅を組んだ。
彼の他の多くの猿達もその姿を真似て坐禅を組んだ。
その猿は戯れに袈裟を身につけ、ただ人の真似をして坐禅を組んだのだけれども、
その功徳によって仏に成る事が出来たと聞いている。
この猿も悪戯で論語に朱注を付けたのだけれど、
(この功徳によって)少しは聖人の道に叶った行動が出来るように成るだろうか。」
と言って笑ったそうだ。
武勇一辺倒の大将にはこのような事は出来まい。
(続撰清正記)

訳注:終南山=中国陝西省西安市に位置する中国仏教における霊山

有名な「論語猿」の逸話・続撰清正記ver.。
単純に動物好きとも本人の苦悩の反映とも解釈される事が有る逸話だけど
どうやら仏教説話の影響が濃厚な模様。



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