FC2ブログ

「犬に食わせよ」

2016年01月29日 18:53

53 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/01/29(金) 02:11:06.15 ID:cFB0egY4
安藤彦四郎はこう語ったという。

「武士の身の上には“伊達”というものがあるが、心得ている者は少ない。
武士の伊達には、討死にまさるものはあるまい」

――『武功雑記』

大坂夏の陣の時、安藤帯刀(直次)の子・彦四郎重能は、徳川秀忠の小姓の
成瀬豊後守(正武)の組であった。

彦四郎は常々人に語り、「およそ武士というものは、長生きして度々戦場に出て、
武功は多くとも死なずして世を送っては、格別に優れた勇士とは言い難い。ただ、
討死することこそ本望である」と、言った。

5月7日になって、彦四郎は「一番首と言わば彦四郎と思いなされ、一番に
討死と言わば、それも彦四郎と思いなされ!」と言い、撓いの指物を巻いて
井伊直孝の先陣へ行った。

そこで彼は庵原助右衛門(朝昌)に向かって、「いざ掛からん!」と言った。
しかし庵原は同意せず、「敵の待ち受けている矢先へどうして掛かることが
できるだろうか!」と、言った。

これに彦四郎は「待ち受けている矢先へ掛かってこそ勇士と言うべきである!」
と言うが、庵原は「いまだ早い!」と言って攻め掛からない。

すると彦四郎は、「さらば私が掛かってみせん!」と言った。庵原は彦四郎を
押し止めたが、彼はまったく躊躇わずに敵の中へ駆け入って討死した。

さて、父・帯刀は馬上で采配を取って諸軍を命令していた。そこへ従者が駆けて
来て彦四郎討死の旨を告げ、「屍をいかがいたしましょうか」と申し上げた。

これに帯刀は「犬に食わせよ」と言いながら、崩れた味方を立て直した。その後、
合戦が終わると、帯刀は大いに嘆いたということである。

――『明良洪範』



54 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/01/29(金) 03:22:56.23 ID:i2sa2dX4
匹夫の勇ってやつかね
子育てに失敗した悪い話だな

55 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/01/29(金) 10:43:13.93 ID:p3p9MENe
ヴァイキングの社会では戦場で勇敢に戦って死ぬとエインヘルヤル
としてヴァルハラに行けるが、天寿を全う、病死、海難事故は藁の死と言われて
地獄行きの恥ずかしい死に方とされていた。

鬼武蔵こそ大正義

56 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/01/29(金) 11:02:32.71 ID:Rw0/EE71
http://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-684.html
犬に喰わせろ、の話は既出

57 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/01/29(金) 12:49:15.38 ID:Rw0/EE71
http://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-3368.html
伊達も出典はないが既出だった

58 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/01/29(金) 14:25:15.09 ID:uO/yXBy0
い、伊達

59 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/01/29(金) 19:20:01.82 ID:gZducy7M
一番首(討ち死に)=ファーストペンギンの役目ってことなのかな?
自軍を鼓舞するには手柄あげるにしろ死ぬにしろ勇敢に奮戦するところを見せること

ちなみに彦四郎殿は南龍公の茶入だかを酔った末に破損
→自害も覚悟したところを許してもらっており、拾った命と思っていたのもあるんじゃない?

スポンサーサイト





コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    こうして名を残したのだから、称えられるべき生き様死に様だと思う。

  2. 人間七七四年 | URL | -

    とは言え、この人長男だからなぁ。御家存続させるのも重要だったんじゃね?

  3. 人間七七四年 | URL | -

    知恵伊豆「夫婦喧嘩はどのようにいたそうか」

  4. 人間七七四年 | URL | -

    ( ●▽ ̄)「俺を呼んだか」

  5. 人間七七四年 | URL | -

    名を残したって言うけど、帯刀の息子だから名が残っただけでないかい?
    大事な局面での先駆けて討ち死になら名誉だろうけど、ただ戦場に着いたから突撃して討ち死にしてたら、ただの猪武者でしかないような?

  6. 人間七七四年 | URL | -

    数々の武功を挙げながら生き続けた笹の才蔵さんは何かコツをみつけてたんだろうか。

  7. 人間七七四年 | URL | -

    猪っていうか、この死にたがり方を聞くに、この機を逃したらもう討死の機会はないと悟ってたかのように感じるが・・・
    「安藤帯刀の嫡子討死」
    ってなれば安藤家の誇りになるし。

  8. 人間七七四年 | URL | -

    武士らしい良い話しだと思うけど、感じ方はそれぞれだね。帯刀も哀しさもあるけど、誇らしくもあったんじゃないかなあ。

  9. 人間七七四年 | URL | -

    大将じゃなくて卒なんだから匹夫の勇でいいと思う

  10. 人間七七四年 | URL | -

    兵卒に死を恐れない者がいてくれるから、有能な大将が生き延びられる

  11. 人間七七四年 | URL | ZPZR469g

    いや、これは犬死にでしょ。死ぬなら死ぬで死ぬべき局面ってのがある。
    同じ譜代の嫡子で言えば小笠原忠脩なんかはまさにそれで、これは犬死にと思う。

  12. 人間七七四年 | URL | -

    「武士の身の上には“政宗”というものがあるが、心得ている者は少ない。
    武士の政宗には、MASAMUNEにまさるものはあるまい」

    うん、なんのこっちゃわからんな・・・

  13. 人間七七四年 | URL | -

    価値観はそれぞれで良いんだけど
    前哨戦で若武者が討死したら
    「彦四郎討死!各々遅れをとるな!」
    と鼓舞する場面じゃないの?
    先駆けして討死した勇士に犬死なんて言ったら戦働きできなくなるよね。

  14. 人間七七四年 | URL | -

    戦いの機と云う物を理解せず、勝手に持ち場を離れて、勝手に突っ込み討ち死になら
    匹夫の勇ではないでしょうか?結果的に戦死と、軽率な行動の上での戦死は意味が違う。
    資料によってはそのせいで軍勢が崩れたとあるので、尚更迷惑に感じる。
    ここぞ、と言う時に戦い抜いてこその奉公だと思う。

    そもそも本来の武士ならば、もう絶対に駄目だという時以外は、どんな格好が悪かろうが
    生き抜いて次に掛ける人が殆ど。
    世代交代してこう言う美学的な事言う若武者が多くなってしまったのでしょう。
    実際大阪の陣で討ち死にした若武者多かったとあるし。

  15. 人間七七四年 | URL | -

    仙石「討ち死にすればいいってものじゃないよね」

  16. 人間七七四年 | URL | mQop/nM.

    俺も「よく死んだ!」と思ったけど、庵原やお父さんの反応を見るに武功の士からすれば良くない死に方だったのか。

  17. 人間七七四年 | URL | -

    普通に読んだら、彦四郎の討死見事!帯刀の振る舞いも見事!ってエピソードだと思うが…
    匹夫の勇とか言われても、そもそも彦四郎さん大将じゃないし、勇敢な振る舞いじゃないか…

  18. 人間七七四年 | URL | -

    加藤清正は似た状況で経験積んだ武士の言うこと聞かずに先駆けして敵首上げたんだよな

  19. 人間七七四年 | URL | -

    見事に討死した華やかな武士の生きざまを、後世の人間が犬死にだ戦の機が~と言って貶めるのは、見ていて気分が悪い。
    自分は何様なんだと、歴戦の傭兵か何かなのかと聞きたいところだ。

  20. 人間七七四年 | URL | -

    この話、菅原伝授手習鑑の寺子屋の段くらいの筋だと思う。

  21. 人間七七四年 | URL | -

    見事な生き様(笑)なんて酔っ払って阿呆に阿呆といってやらなきゃろくな世の中にならないぞ。

    陶酔の内、身勝手にただ死んだだけ。
    まさに犬死に。

  22. 人間七七四年 | URL | -

    状況がよくわからないけど、命令も無いのに抜け駆けしたようにもみえるな。
    だとしたら誉れどころか懲罰対象だし、帯刀の反応もむべなるかな。

  23. 人間七七四年 | URL | -

    死のうは一定

    米21
    畳の上で死のうが、戦場で死のうが同じ死だぞw
    意味のある死は人それぞれなんだからムキになる必要ない。
    そもそも他人の死に方を「意味ある死」とか「無駄死に」とか批評するオマエは何者だ?と思う

  24. 人間七七四年 | URL | -

    >まさに犬死に。

    命を大事に大事にした挙句虫けらのような生き方するなら犬死以下。
    武士なら勇ましく戦場で死んだ方がマシという発想が当然。

  25. 人間七七四年 | URL | -

    俺も※22さんと同じように思ったけどな。
    「否定的に描写されてるということは、上(軍団全体)の思惑と違う行為だったのだろう」
    と思って読んでいたんだけど、そのあたりで
    コメント欄の肯定派否定派の解釈が違ってるんじゃないのかな。

  26. 人間七七四年 | URL | -

    一番槍といっても後が続かないんじゃ意味ないしなぁ
    そういう意味では庵原さん誘ってる時点で相手を間違えてる気がする

  27. 人間七七四年 | URL | -

    現代の価値観で犬死にだ、匹夫の勇だと非難すべきでは無いと思うけど
    安藤帯刀の反応を読むに当時の感覚でも無駄死にっぽいからな

  28. 人間七七四年 | URL | -

    先ず、討死は武士の名誉だと知らない人が否定派なんじゃないかな?
    現代の価値観では無価値な犬死に見えても、討死することに意味があると思う。
    この時代の若武者たちは「ここでやらなきゃ後がないぞ」って焦りも有っただろうね。

  29. あ | URL | -

    既出の方の記事だと
    「犬死にせし者、犬に食わせよ!」
    と発言したことになってるから当時基準でも犬死判定だったんだろうな

  30. 人間七七四年 | URL | -

    朱子の言葉であったでしょ。
    「大志を抱く者はドブ溝で死ぬ覚悟が必要だ」
    みたいなの。
    仏陀やキリストだって一歩間違えたら惨殺されてたかもしれないぞ。
    キリストは実際、磔にされてるし

  31. 人間七七四年 | URL | -

    名誉とか犬死とか言いだすから変な口論がはじまんだよ。
    戦死したい人が戦死できたんだから「よかったね」だけの話だろ。
    親父の帯刀さんは複雑だったろうが、それは別の話よな。

  32. 人間七七四年 | URL | -

    庵原や直次の反応についての書き方からして、
    血気に逸った向こう見ずな行動だったという見方で書かれているのは確かだと思う

    庵原はこのときの行動(止められなかったこと)を悔いていたこと、
    そして、武者働きの手本を見せるために、
    同じ大坂夏の陣で、先陣切って派手な鎧武者(木村重成)を自分で組敷いて見せ、
    さらに、重能の従兄弟の重勝に木村重成の首を譲ったのかもしれないと思っている

  33. 人間七七四年 | URL | -

    武士の死に たった一つの 正答が あるなら誰も 苦労はしない

  34. 人間七七四年 | URL | -

    この人の場合、茶器の件があったから死ぬ事を優先したのかなと言う気もする。

    こっちには賞賛されたとあるし
    ttp://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-3368.html

  35. 人間七七四年 | URL | -

    今回のコメント欄見て個人的に感じたのは、彼は戦死したのだから名誉でしょ?
    と簡単にしてしまっている人に驚いた。

    武家社会全体が武士の戦死=名誉(場合に依っては家族へ恩賞)、そう言って持ち上げないと
    誰も戦ってくれないってのが現実でしょう。
    結果的に戦場に来ただけで何もせずに死んだ今回の件と、戦功を上げて生き残るのなら、
    名誉がどっちにあるかは明白だと思うけどね。
    ※34さんが示した件から言って、彼は体面を保つ戦死だと思う。

    ※19
    それこそ君が何様だよって話しでしょう?君がそう思ってれば良いだけなんだから。
    武士に幻想抱きすぎだよ

  36. 人間七七四年 | URL | -

    勇猛果敢に戦って死ぬなら盛大な討ち死にだけど、
    これ。売らなくていい喧嘩を打って勝手に死亡だから、
    勇猛果敢とか。武士の名誉とかは言わないと思うな。
    これが勇猛果敢ならば、「猪武者」なんて単語が‥。

  37. 人間七七四年 | URL | -

    素朴な疑問なんだけど
    肯定派が安藤帯刀のファンで
    叩いてる人って安藤帯刀のアンチってこと?
    いや、お互い感情的になってる気がするんだが、好き嫌いの話なら仕様がないと思うよ。好みの話だから、決着のつけようが無いからね。

    佐竹さんちで梅見のパーティやるらしいから、仲直りに皆でいっといで。

  38. 人間七七四年 | URL | -

    ※37
    アンチだとかファンだとかの問題じゃないでしょう?
    感情だけで名誉だ・華やかな死様とか言うから変な話になる。

    武士ってのは結局、生きるにしても死ぬにしても役に立つかどうかが重要なんだよ
    世代交代の話し出てるけど、ホントそれを忘れちゃダメでしょ?

  39. 人間七七四年 | URL | -

    >武士ってのは結局、生きるにしても死ぬにしても役に立つかどうかが重要なんだよ

    それは現代のサラリーマンのようにただ単に労働力としてしか見てない見方だろ。
    武士ってのは武士であるということ自体や合戦に名誉や誇りを見出しているんだよ。
    現代の金を恵んでもらうために他人のために労働をして金だけが目当ての労働力とはまた違うんだよ。武士ってのは金儲けの手段である職業じゃなく身分だということを頭に入れて考えないと。
    現代の賃金だけが目当ての労働力が見ると、役に立つとか立たないとか単に道具としての価値だけの発想になる。

  40. 人間七七四年 | URL | -

    武士もピンキリ、サラリーマンもピンキリ。
    家族や会社組織を背負って懸命に戦うサラリーマンを軽々しく馬鹿にするもんじゃない。

    同時に、サラリーマンだろうが武士だろうが、
    ”家業”を張り切って背負いすぎたせいで、
    先走ったり独りよがりに陥ったりして組織に迷惑を欠けてしまった場合、
    周囲はその気持ちや想いを尊重して悪くは言わないながらも、
    やはり迷惑な存在として感じてしまうことには変わりはないと思うんだ。

    この逸話の場合がそれに当たるか否かは別にして、
    古の武士=名誉を重んじるすばらしい人種、現代人=カネと欲に溺れた平和ボケのバカ
    というのは、人種の優劣を語るのとほぼ等しいレベルの優生学的発想だと思う。

  41. 人間七七四年 | URL | -

    組織の役に立たないから無駄死にとは、まるで個人は他人の利益のためにだけ存在する家畜だとでも言う発想だろ。
    金のための職業と名誉のための身分とでは目的が違うんだから行動が違うのは当然。それを同じ基準で評価するのがおかしいと言いたいんだよ。優劣の話は今は関係ない。
    ようするに金を貰うために他人の下で働いてる人間なら役に立たないことは悪だろう、しかし個人的な名誉のために参加している人間なら自分の名誉のために勝手に戦死してそれで他人に何の利益をもたらさなくてもそのことで悪く言われる筋合いはない。
    家畜じゃないんだから他人の役に立たなくていい。本人の利益だけを中心に行動しても何の問題もない。組織に大害をもたらしでもしない限り悪く言われるいわれはない。
    これを役立たずとそしるのは根本的に筋違いと言いたいということなんだ。

  42. 人間七七四年 | URL | -

    あんまりエスカレートした討論続けてると、「雷(直喩)落としますよ」、って道雪様が仰ってましたぞー…

    という訳で、そこら辺でやめんしゃい。言いたいことは分かりましたが、これ以上の長文の応酬は冗談抜きで(管理人さんも第三者も)反応に困るんで…

  43. 人間七七四年 | URL | -

    仙石秀久「ええ、もう十分ですよ」

    大友義統「そのへんにしときましょう」

    織田有楽「この議論は終了!」

  44. 人間七七四年 | URL | -

    他人のために動いたら何で家畜になるんだ
    組織にいて動く以上は組織の事も考えるだろ。
    そもそもここで討ち死にしたのは己

  45. 人間七七四年 | URL | -

    他人のために動いたら何で家畜になるんだ
    組織にいて動く以上は組織の事も考るだろ。

  46. 人間七七四年 | URL | -

    とりあえず、何にでも噛みつくやつは彦四郎さんのこと言えないと思う。
    まさに匹夫の勇じゃん(´Д`)

  47. 人間七七四年 | URL | 3aXRcdxk

    有言実行のいい話だが父親にとっては悪い話ですな

  48. 人間七七四年 | URL | -

    まぁ先輩の助言無視して突撃しても
    清正みたいにそれで大功あげられれば「こいつスゲェ」って逸話になるし

  49. 人間七七四年 | URL | -

    葉隠的にはアリだろね
    鴻毛より軽し、ってのは感嘆はする

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://iiwarui.blog90.fc2.com/tb.php/9769-d0ccc9df
この記事へのトラックバック