富貴な人ではけんどん(けちで欲深い)なので

2016年03月01日 10:44

404 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/03/01(火) 04:24:57.41 ID:RUUgDYNK
 妙秀には男子が一人、女子が二人いた。姉の方の娘は尾形という者の方へ遣わした。
しかし、仲人が偽って身の上が良いように申していたが尾形家は殊の外貧しかった。
「娘は内心ではさぞかし苦しく思っているだろう。」と光二は大いに悔やんでいた。
 しかしこれに妙秀
「身が貧しいことは苦しくありません。富貴な人ではけんどん(けちで欲深い)なので有徳(富み栄える)となったの
だろうと心もとないです。
 この聟の親は正直正路で親に孝行な者です。このことを確かに聞き及び心が引かれたので娘を遣わしました。
先祖が善心であることに勝る宝があるのでしょうか。
 第一に夫婦仲の事は心安く思ってください。彼らは頼もしいですよ。」
と申された。

 さて程なく娘夫婦は男子をもうけた。男子は尾形新三郎といった。
尾形家は浅井殿の御家来筋のものであったので、台徳院(徳川秀忠)様へ御台様(お江の方)が御輿入れなさった時、
聚楽から伏見へ、かの妙秀の孫の新三郎もしおれた袴と肩衣でお供に参っり、その後も常に式台に詰めていた。

 程なく(秀忠が将軍となり)天下の御台様とならせられました。
御台様は(姉の淀のいる)大坂へ言付けをなされたおかげで、尾形家は大坂へ呉服を差し上げることができ、
それで御台様の御用は申すに及ばず、その家柄により今に至るまで上様方のおかげで
かの者の子孫は見かけ良く世を渡っております。

 とにかく妙秀はけんどん大欲で有徳になった者は程なく滅ぶ、と申して大いに嫌っていました。
(本阿弥行状記)

この尾形新三郎宗柏の孫に
五千円札の燕子花図でお馴染み、 尾形光琳がいます



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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    >五千円札の燕子花図でお馴染み

    すみません、全く知りません。五千円札は両替で2枚で一万円にするか千円札5枚にする「基」としか…

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