だからこそわざと隣同士において

2016年03月13日 18:50

314 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/03/13(日) 05:23:41.44 ID:J76LvMUu
この年、天正19年は改元して、文禄元年となった。
諸国の軍兵は豊臣秀吉の命を受け、筑紫に赴き、朝鮮に入る準備をした。

12月28日、近江中納言豊臣秀次は関白に任じられ、天下の政治を掌握した。
そして秀吉は太閤と称した。

秀次はこの日参内し、日本中の大小名の内在京しているものは、尽くこれに供奉した。
その行列は予め定められ、1番に蒲生氏郷、2番に伊達政宗、3番が山形(最上)出羽守義光であった。
ところがこの事に対し、蒲生氏郷が秀吉に訴え出た

「山形は源氏の末裔であり、また伊達政宗に対して母方の伯父であります。それなのに義光が
政宗の跡に立つのは本意に非ずと、出羽守は頻りに嘆いています。」

秀吉はこれを聞くと
「誠に私の過ちである。山形は源氏、政宗は藤原氏。山形は伯父、政宗は甥である。
また山形は忠節人、政宗は降参人であるので、山形を先にするのが道理である。」

こうして義光が政宗の先に立つことに決まった。
義光は大いに喜び、蒲生氏郷に対し
「天下に面目を立てることが出来ました。一生この恩は忘れません。もし会津に一乱有れば、
必ず義光が救いに参ります。」
その証人として、息子の駿河守を人質として会津まで送ったが、氏郷はこれを丁重に送り返した。

さて、伊達政宗は、これに間に合うよう年内に上洛していたのに、その甲斐もなく義光が
行列の2番に立つことになった。政宗はこの顛末を聞くと、蒲生氏郷を憎むこと骨髄に至るほどであった。

蒲生氏郷伊達政宗の関係が、水と火の如くであることを、秀吉はよく知っていた。
だからこそわざと隣同士においてその境を守らせたのである。

(伊逹秘鑑)

蒲生氏郷伊達政宗の悪関係、実は秀吉が煽っていた、というお話



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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    タイトルだけ見て例の座席表の話題かと思った

  2. 人間七七四年 | URL | -

    ※1さん、この3人の後ろに座るか、前に座るか、真ん中に座るかで、とばっちりを喰らう可能性は、どこなのでしょうか。

  3. 人間七七四年 | URL | -

    蒲生さん(藤原氏)、最上さん(源氏)、伊達さん(藤原氏)

  4. 人間七七四年 | URL | -

    清正さんと小西さんに肥後を半分ずつ統治させたのもそうなのか?

  5. 人間七七四年 | URL | -

    ラスボスがしたことは、結局、大事な重臣の命を縮めることになったんだろうね。

  6. 人間七七四年 | URL | -

    当時は「源氏」と「藤原氏」、どちらが有利だったのでしょうか。
    やはり武家だから「源氏」が有利な気がするのですが。

  7. 人間七七四年 | URL | -

    ※6様
    「どちらが有利」って、2通りの読み方ができてしまいますよ。
    (AとBのどちらにせよ、私はその答えを知りませんが)

    A:もし自分が源氏と藤原氏のどちらかを名乗れるとしたら、どちらを名乗るのが有利なのか?
    B:(武家の中で)源氏を名乗る勢力と藤原氏を名乗る勢力と、当時はどちらが多かったのか?

  8. 人間七七四年 | URL | -

    ※4
    それは因果が逆。清正と行長の関係が悪化し始めるのは
    肥後に配置された後で、唐入りで酷くなった。

  9. 人間七七四年 | URL | -

    妖説太閤記で二者を仲たがいさせて統治をしやすくする秀吉が描かれていたが事実だったのか
    ローマの分割統治と似た思想だからやってても不思議ではないが

  10. 人間七七四年 | URL | -

    源氏は天皇の子孫で藤原氏はその外戚の子孫なんだから
    そら源氏が上ではないかなあ

  11. 人間七七四年 | URL | -

    (´・ω・`)「ぼく常に先頭がいい」
    光安「戦闘でもそうですもんね……さ、帰りましょ」

  12. 人間七七四年 | URL | -

    ※7さん、言葉が足らなくてすみません。
    私が聞きたいことはAに近いです。

    藤原氏は源氏より古い名門で、源氏は天皇の血を引いてる武家の名門。
    武将にとっては、「どちらの血を引いてる」事が有利なのかという事が聞きたかったんです。

    でも、まーくんは最上(源氏)と伊達(藤原氏)の血を引いてるから、鮭様の次という立場だと思うけど、氏郷にとっては、源氏→藤原氏ということでしょうか。

  13. 人間七七四年 | URL | -

    ナンバーワンにならなくても、いい。
    元々、特別なオンリーワン・・・

    (# ●Д゜)「特別なオンリーワン?ナンバーワンじゃなきゃ、意味ねぇよ」
    (´・ω・`)「オンリーワンのわしを敬いなさい、まーくん。」
    氏郷「この二人と、同じ席か・・・胃が痛い」

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