道に叛くより義を守って滅亡するに敷かず

2016年04月26日 19:28

564 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/04/26(火) 05:12:43.08 ID:g3d8honN
摂津国野里村の三右衛門は、農民ではあるが勇を好み勢い強き故にて、一度兵を起こせば
隣邑尽くこれに属した。

片桐且元が大阪を脱出し茨木城に入る時、大阪より摂州堺の政所を攻めると聞いて、
騎歩ニ百ばかりを遣わして政所を救おうとしたが、三右衛門は近隣の郷民を集め、
この且元の軍の大半を討ち捕った。これに且元は歯噛みをして怒ったが力及ばず、
後に大御所(徳川家康)が天下を定めた時に、且元はなお鬱憤解けず、これを訴え
それによって三右衛門を召しこの事を責めた。

三右衛門は且元をキッと睨むと
「貴殿は故太閤の重恩を担い、権を取り威をも逞しくされたのだから、死を以って忠を
尽くされるべきなのに、危難にあたって君を忘れ身を顧みた。これは武臣の本意に非ず!

我らその時は貴殿が敵であるのか味方であるのか、その心中すら計りかね、そのため
貴殿の士卒を討ち捕ったのであり、あながちに罪とするべきではありません。
道に叛くより義を守って滅亡するに敷かず。いま貴殿は、自らを恥じないどころか、
却って人を讒言するとは言語道断である!」

そう、憚ること無く申すと、且元も閉口した。

大御所は三右衛門の言葉を聞くと
「弁才勇義があり、只者ではない。統治において道があれば、彼は良き締りにもなるであろう。」
そういって三右衛門を宥免したという。

(慶元記)



565 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/04/26(火) 09:55:02.01 ID:Pv/ahYrZ
つ胃薬

566 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/04/26(火) 19:20:45.39 ID:Zj1szefR
武士が近隣の郷民に負けることも恥な気がするけど

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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    逸話とは云え、当時の農民の恐ろしさが伝わるね
    世界中でも「日本の農民=有数のプロ市民」でしょw

  2. 8 | URL | -

    >武士が近隣の郷民に負けることも恥な気がするけど
    富樫「まったくだ」

  3. 人間七七四年 | URL | -

    太閤検地と刀狩りで帰農した国人や地侍も大量に含まれた「領民」だろうしなぁ

  4. 人間七七四年 | URL | -

    戦国時代ではその領民が戦線を支えたような?

  5. 人間七七四年 | URL | EybeWf1w

    大坂の直前の事件という設定なのか

  6. 人間七七四年 | URL | -

    (`・ω・´)「近隣の郷民に負けてはおれぬ」
    利長「だからって人夫と一緒に水利工事するのはおやめなさい」

  7. 人間七七四年 | URL | -

    朝倉景隆「農民なんか怖くねえよ、叩きのめしてやんよ!」
    朝倉宗滴「そうじゃな」(遠い目)

  8. 人間七七四年 | URL | -

    「真田丸」では、権現様はボロボロになりながら、落武者狩りから逃げる場面が最高でした。

    権現「あの時の農民、まじで怖かったわ」

  9. 人間七七四年 | URL | -

    侍←怖い
    坊主←怖い
    町人←怖い
    百姓←怖い

    もう(安息の地が)ないじゃん…

  10. 人間七七四年 | URL | -

    ※10
    (鬼)武蔵のように強くなれば大丈夫

  11. 人間七七四年 | URL | 3aXRcdxk

    ※10
    鹿島「安寧を求めるなら」
    厳島「神社へ」
    宗像「ようこそ!」
    宇佐「ぜったいにゆるさない」

  12. 人間七七四年 | URL | -

    彡()()「どいつもこいつも怖すぎや…安心を…安心をクレメンス…」
    彡(^)(^)「せや!ワイが一番怖い人になればワイだけは安心やんけ!」

    こうしてラスボスが誕生した。

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