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知恵伊豆シリーズ・二話

2009年09月17日 00:13

492 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/09/16(水) 14:01:17 ID:1h8K2S5C
知恵伊豆シリーズその1
これは家綱が将軍だった時の話。ある日家綱は小姓に「この部屋の壁をすぐに白壁にしろ!」
と命じた。しかしその部屋はかなりの広さだったので、小姓は「すぐには無理です。
時間がかかります。」と答えた。
しかし、家綱は納得しない。困り果てた小姓達の前に信綱が通りかかった。
そこで小姓達は信綱にどうすれば良いか相談した。
話を聞いた信綱は家綱に「では、私がすぐに白壁にしてあげましょう!」と答えると、
小姓達に大量の白い紙と糊を用意させ、
その白紙を壁に糊を使ってペタペタと貼り付けてあっという間に白壁にしてしまった。
これに家綱も満足し、
周りの者も「流石は知恵伊豆」と褒め称えたという。 長文すみません。     

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493 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/09/16(水) 14:45:06 ID:1h8K2S5C
知恵伊豆シリーズその2
ある日家綱は江戸城の庭を散策していた際、とても巨大な岩を見つけた。
家綱はどうにもこの岩が気に入らないらしく
小姓達に「すぐにこの岩をどかせ!」と命じた。しかし、どかすとなると
城の壁の一部を壊さなければならない。それくらい大きな岩だった。
小姓達もその様に説明したがやはり家綱は納得しない。またも困り果てた小姓達の前に
信綱が現れた。そこで小姓達は再び信綱に相談した。
すると家綱は信綱に「信綱、何とかしろ!」と命じた。これに信綱
「上様、これ程の岩をどかすとなると人手も費用も掛かります。なので無理です。諦めて下さい。」
と答えた。この返答に家綱も不満だったが「知恵伊豆でも無理なのか・・・・」と
おとなしく引き下がった。後にこの話を聞いた土井利勝は「岩を動かすのが無理なら、
岩の前に穴を掘り、そこに埋めてしまえばよかったのでは?」
と信綱に尋ねた。すると信綱、「私もその事には気づいていた。しかし、そうしてしまうと
上様は何でも自分の思い通りなると考えてしまう。将軍にも出来ない事はある、という事を
教えるためにあえてそのままにしたのだ。」
と答えた。これを聞いた利勝は「流石は知恵伊豆」と感心したという。
幼い将軍にわがままは良くないと言う事を教えた信綱のちょっといい話。
長文失礼。




469 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/16(水) 14:08:13 ID:k8qB+4d9
うい きゃん 知恵伊豆っ!!

471 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/16(水) 15:36:16 ID:XtFORYDG
小知恵伊豆さん。
もちっとスケールの大きな話はないすかねw

472 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/16(水) 18:29:31 ID:0Fzisu/2
逸話として残るのは、どうしても庶民好みの頓知話っぽいのになってしまうからな・・


494 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/16(水) 15:19:05 ID:YR4ym4VS
土井?


495 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/16(水) 16:06:14 ID:Lwz/vNvZ
家綱ワガママすぎるだろw

496 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/16(水) 17:19:10 ID:G/3nIS8m
>>493
白壁の件で、解決した伊豆に利勝が「我儘を通すな」って怒られていたような・・・?

497 名前:496[sage] 投稿日:2009/09/16(水) 17:24:24 ID:G/3nIS8m
ごめん、よく読んだら文章が逆だ。
伊豆が利勝に怒られたってことです。

498 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/16(水) 18:38:30 ID:hJ5Z9kw0
何か一休さんとんち話のよーな。

499 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/09/16(水) 19:39:06 ID:TbaUqmLe
家綱「知恵話の次は脳筋話が聞きたい!」


知恵伊豆の知恵・三話

2009年09月17日 00:09

461 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/16(水) 10:01:43 ID:dwhsL82N
知恵伊豆の知恵(1/3)

徳川家光が、小姓たちに一抱えもある長い縄の束を渡して言った。
「この縄の長さを測ってまいれ。」

こんな長いものを測る物差しなど無いし、間に合わせの物差しで少しずつ測っても
測った小姓ごとに結果が違う。
とうとう、待ちかねた家光から「早くせよ!」と催促される始末。

困り果てた小姓たちは、松平信綱に相談した。
「なるほど。その縄を一尺、切り取ってまいれ。」
小姓がさっそく一尺の縄を持って来ると、信綱はその重さを測った。

「よし、残りの縄の重さを測ってみよ。その重さが、この一尺分の何倍の重さか
分かれば、その倍数に一を足した数が、その縄の長さよ。」


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462 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/16(水) 10:02:47 ID:dwhsL82N
知恵伊豆の知恵(2/3)

徳川家光が鹿狩りに出た時、勢子に命じた。
「野の奥に入り、余のいる手前の方へ一斉に獣を追い出せ。」

しかし野は深く草木が生い茂り、奥へ進めば家光のいる方向など分からない。
勢子たちが困っていると松平信綱が馬で通りかかり、これ幸いと勢子の頭が信綱に
相談した。

信綱は急いでいるのだが、と文句を言いつつも答えた。
「日というものは東から昇り、南を通り、西に沈むものじゃ。さて、上様がおられるのは
北の方角じゃな。
されば、必ず日を背にするよう進めば、南から北へ向かうことになろう。」


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463 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/16(水) 10:04:13 ID:dwhsL82N
知恵伊豆の知恵(3/3)

徳川家光が「明日、鷹狩りに行く。」と触れを出したが、当日は今にも雨が降り出しそうな
どんよりとした曇り空だった。

「少しでも雨が降れば、狩りは取り止めとする。怠りなく天気を見よ。」
重ねての家光の命に、鷹匠たちは空を見上げたが、相変わらず何とも言えない空模様。
「みなで天を仰いで、いかが致した?」
運よく現れた松平信綱に、鷹匠たちは相談した。

話を聞いた信綱は、自分の脇差の鞘を縁側に出して置いた。しばらく後、信綱は再び鞘を
手にして、灯火にかざした。鞘の表面が、うっすらと結露したようになった。

「見よ、空気が湿っており、鞘が水気を吸った証拠じゃ。されば本日は雨となろう。
上様にもそう申し、狩りは延期にしていただくのが良かろう。」


と、まあ頓知話としてはいい話なんだろうけど、知恵伊豆の逸話ってこういう
「家光のワガママを何とかする話」が多くて、土居さんに「お前のはホントの知恵じゃない」
と忠告されたのも仕方ないかなー、と・・・






日取りに付いて・いい話?

2009年04月11日 00:06

627 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/10(金) 15:48:59 ID:k4fGND0y
日取りに付いて


南海坊天海は、
「だいたい天地開闢の時は、日によって吉兆なんて無かったわけで、
そう言うことだから日取りがどうのこうのなんて気にする事はない。
まあ、どうしても気になるって言うのなら暦でも見ればいい。」

と言い、松平伊豆守にいたっては

「吉日とか悪日なんて存在しないから、物事は思い立ったらすぐにした方がいい。
風雪の酷い日こそ悪日と呼ぶべきだな。」

と、言っていたそうだ。

戦国末期から太平世代の、クールな意見。




628 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/10(金) 17:52:02 ID:WoMaWqvx
>>627
ある程度平和だから言えるって気もするな
武将本人がいくらそう思っていても、命がかかってれば下の人間は付いてこないかもしれないし
パフォーマンスで士気を上げたい気持ちもあったろうし
有名な所だと、桶狭間での信長の熱田神宮参拝とか

逆に長可さんなんかは蛇をどうこうしちゃったわけだけど

629 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/10(金) 18:58:49 ID:/aBXP7Yy
統一期の官僚じゃ、日和がどうこう言ってられないって事情もありそうだ
知恵伊豆さんなんか、悩むより目の前の仕事やれ、と言わんばかりw

630 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/10(金) 19:07:36 ID:4fwzdyX9
戦国時代より前の武士だけど・・・
朝倉敏景の場合、絶対に勝たねばならない戦に際しては吉日を選んだり、吉方位を考えて、
時を遅らせるべきではないとしてる。
吉日だからと大勢の敵に一騎で突っ込んだり、嵐の日に船を出しても、
それは誰がどう考えてもアホらしいだろう、という意味のことを言ってる。
逆に悪日だとしても、しっかりと情勢を把握して、虚実を見極め、
臨機応変に戦って、良い作戦を立てたなら必ず大勝を招くことができるとも言ってる。

まぁ、当たり前のことなんだけど、いざやるとなると難しい・・・

631 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/10(金) 20:49:44 ID:TqM3HoOa
>>630
英林ならギリギリ戦国に含めてもいい気がする

自分が死んだ日が吉日になる人はいいこと言うなあ

ひな鳥と徳川家光と知恵伊豆・いい話

2009年04月06日 00:06

513 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 18:36:40 ID:yP04JZhP
知恵伊豆こと松平信綱は子どものころから徳川家光と一緒だった。
ある日、十一歳の信綱こと長四郎と家光こと竹千代は仲良く遊んでいた。
竹千代は父・秀忠の寝所の軒端に雀の巣を見つけ、その中のひなを欲しがった。

竹千代「我はあのひなが欲しい。長四郎、取って参れ。」
長四郎「無理ですよ、あんな所まで届きっこありません。」
側近A「今の内に場所を覚えといて、親雀が眠った隙に
    屋根づたいに登れば取れるよ。大人は重すぎる
    けど、お前ならできるって。」
長四郎「しょうがないなぁ・・・。」

夜になって長四郎は寝所の上に登り、手を伸ばして取ろうとしたが・・・

長四郎「もうちょっと、もうちょ・・・うわ―――!!!」

ドシーン!

秀忠「む、何事!」

驚いた秀忠と妻の於江与が駆けつけると落っこちた長四郎がいた。

秀忠「こら長四郎。こんな所で何をしている。」
長四郎「ひ、昼間に見つけた雀のひなが欲しくて
     取ろうとしたら落ちてしまいました。」
秀忠「見え透いた嘘をつくな。黒幕は誰だ?」

しかし長四郎は自分の独断だと言い張るので秀忠は
嘘をつくとはけしからん、と怒り大きな袋に長四郎を
入れ、口を閉じて柱に掛けてしまった。於江与は竹千代の
仕業に違いないと思っていたのでこっそり食事をさせて、
また長四郎を袋に戻した。

次の日になっても長四郎は同じ答えを繰り返した。
さすがにこれ以上は可哀想だ、と於江与は思った。

於江与「もういいじゃないですか。許してあげましょうよ。」
秀忠「於江与がそう言うなら・・・。長四郎、もうこんなことはするなよ。」

こうして秀忠は於江与にめんじて長四郎を許し、袋から出したのであった。
その後、秀忠は於江与に

秀忠「長四郎が今の心を持ち続けてくれれば、
   将来、竹千代にとって一番の忠臣になってくれるだろう。」

と語ったので全てお見通しだったようである。

秀忠が信綱の忠心を試した話、かな?